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カラっと揚げてサッパリ触感 マゴチのエスカベッシュ スペイン風南蛮漬け

[ 2022年4月19日 07:10 ]

マゴチのエスカベッシュ         
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】マゴチのエスカベッシュを食す。照りゴチといわれる。でもね、海の底はもう活況だ。南六郷・ミナミで当たりから合わせまでの駆け引きを楽しんだ。船中25匹、ヒラメ4匹。(スポニチAPC・町田 孟)

 マハタが性転換をするのは以前触れたよね。メス→オス。マゴチもなんだ。ただ、真逆で35センチまではオス。40センチを超すとすべてメスに転換する。まあ見た目グロだけれど美味。海の個性派だ。
 同類にクロダイがいる。子供時代はチンチンて呼ぶけれど、何か意味深。みんな種の保存のためらしい。生き物の不思議。「ダーウィンが来た!」だな。

 【釣戦】オモリは潮の具合で10~20号とアバウト。仕掛けは船宿サービスでハリス6号と7号1ヒロ(約1・5メートル)。

 竹岡沖に到着。生きエビ(サイマキ)を丁寧につけ、そっと送り込む。タナ底上1メートルをキープ。コツコツプルン。最初は信号無視だ。2度目。行くの?「まだ、もう少し」。悩ましい。待ち過ぎて一方通行で終わることもある。この間合いが楽しい。ムフフ。

 パタパタッときた後に変化が。2度目の信号からモゾモゾのまま。と、マイク越しに安達任伯船長=写真=の声。「魚の重みを感じるくらいにテンションをかけながら、そーっと聞いてみな」。ズバリ!引き出しに入れておーっと。

 【クッキング】エスカベッシュ。なーに、スペイン風南蛮漬けのこと。マリネも同様で酢漬け3兄弟ってとこだ。

 魚の処理をしたら皮を引かず5センチほどにブツ切り。塩、コショウ、カラッと揚げるために強力粉をまぶす。タマネギ半個、パプリカ1個を細切りに。白ワイン100ミリリットル(日本酒)、ワインビネガー50ミリリットル(寿司酢)、米酢50ミリリットル、水80~100ミリリットル、ローリエ1枚、鷹の爪を入れ、ひと煮立ちさせ漬け汁に。

 オリーブ油を熱してニンニクで香りづけ。野菜を塩、コショウして炒め、漬け汁の中へ。次に揚げたマゴチをジュッ。しばし漬け置いて盛り付ける。寿司酢はうまみと甘みがあるからお勧めだ。

 家人いわく。「そのエスカなんとやら。身がほら、そうプリッとして揚げた割にサッパリ感ね」。最近滑舌がよくないよ、カミカミエブリデイ。

 ○…武藤栄一さん(48=東京都清瀬市)はとんだ主人公になってしまった。海釣り歴は「7、8年。普段はあまりやらないけれど今釣れているから」とマゴチに挑戦。取りあえず1匹を確保した後、悲劇が。竿を船ベリに置いて席を離れた。その時、魚の引きか船の揺れか。「アーッ」叫んだが竿は海中へ“潜水竿”。尻手ロープを着けていなかったのだ。ふと見ると予備竿にはちゃんとセットされていた。痛恨のミスに「教訓がお土産。帰りに一式買い直します。尻手も」。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属 南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。午前7時半出船。乗合料金9500円(氷、サイマキ5匹付き。追加1匹100円)。

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