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ヤリイカ終盤戦もまだまだ!! 優しくソフトな誘い奏功

[ 2022年4月14日 07:04 ]

誘いのパターンを変えて数を伸ばしていた明石さん
Photo By スポニチ

 【釣り巡礼】茨城県鹿嶋沖のヤリイカが釣れている。終盤戦だがトップで“束”超えも記録。だが釣行した日は水温低下と強風でコンディションは最悪。優しくソフトな誘いで攻略を試みた。(スポニチAPC・菅野 順也)

 ◎鹿嶋・清栄丸

 「南側から釣れ始まって、徐々に北に群れが移動してきました。ですが数日前に水温が下がった影響で群れが南に戻った状態です」と、小田桐英仁船長が話す。南に群れが戻ったということは?釣期が長引くということか?

 午前5時に鹿島港から出船。清栄丸は航程1時間で水深115メートルダチに到着。当日は北東風が強く、あいにくのコンディション。

 「オモリは150号を使用してください。海底から15メートルほど上まで反応があります。探りながらやってみてください」と小田桐船長からゴーサインが出され、投入器から仕掛けが放たれた。

 底から指示ダナまで1メートル刻みで細かく誘いを入れて、再び落とし込んでピタリと停止。数回繰り返してもイカの触りはない。水温の影響なのか?魚探に反応はあっても活性は上がらない状態に難儀した。

 1時間ほど経過したところで船は水深75メートルの浅場に移動。再び投入すると「ツンツン」とイカヅノに触れる感触が私の腕に伝わり、重さを感じるようになる。透き通った美しい姿に出合えて一安心。小田桐船長は「活性が上がらず、ご機嫌斜めな時にはソフトに優しく誘ってみてください。追い乗り狙いもゆっくりですよ」とのこと。次の投入ですぐに実行した私にダブルヒット、やはり群れはいたのだ。

 同行した息子の真海(14=中3)も「うわっ重い!」と、ダブルで続いた。

 沖釣りはほぼ毎週の江戸川区・大嶋荘一さん(81)は「私の唯一の楽しみはこれですよ。2年前に大病を患った時にはもう釣りはできないかと思いましたが、この世に戻ってきました」と、丁寧な竿の操作で良型を追加した。

 釣り仲間3人で釣行の江戸川区・金子信樹さん(65)は「ヤリイカは他の魚にはない、乗せて釣る感覚が面白いね。食べてもうまいから頑張りますよ」と強風の中で仕掛けさばきに苦心していた。

 今の季節はヤリイカ一筋という江戸川区・明石修さん(61=会社員)は「今日は当たりが遠くて難しいですね。底での待ち時間を長くしたり、誘いのパターンを変えたりいろいろと試しています」と試行錯誤しながらヒットにつなげていた。

 現在は水温の上昇とともに釣果は上向いている。ラストスパートに期待だ。

 ▼当日使用のタックル 道糸=ヤマトヨ「PE JIGGING 8 BRAIDED」2号 幹糸=同フロロハリス5号、ハリス=同3号。イカヅノ=下田漁具「イカサビキ シュリンプ針2」11センチ、「らっきょ75F2」各色混合

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