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春の相模湾 目玉はメダイ ずんぐりボディー強烈な引き

[ 2022年4月7日 07:11 ]

良型メダイを仕留めた加藤さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】相模湾にメダイのシーズンがやって来た。深海魚だが濁りの交じった春の潮を好み、浅いタナに浮上。今が年間を通して最も釣りやすい時だ。キンメダイなどゲストが多いのも特徴。釣果を左右する決め手は、ずばりタナ取り!(スポニチAPC・林 悠二)

 ◎平塚・庄三郎丸

 “春の使者”メダイ。大目玉にずんぐりボディーの持ち主だ。1~3キロ級が主体だが、引きの強さからシーズン到来を心待ちしていた人も多い。

 「例年数が出る魚。でも、濁り不足で釣果に多少ムラが出ています」――18号船の田中雅人船長、濁り不足にやや不満の様子。田中船長は前週までマダイ船を担当。メダイが交じりだして踏み切ったのだ。

 この日、左舷ミヨシで竿を出す世田谷区の加藤光一さん(48=会社員)は、同船に3週連続で乗船。「先週釣ったメダイの頭が特にうまかったので」と、再トライ!

 オキアミを使った片天2、3本バリのコマセ釣り。タナは海面からの指示。「タナ260~250メートル」。

 潮が明るいためタナは海底近くと深い。しかし、早々に竿をしならせたのが加藤さん。2キロ級の本命だ。餌は持参したサバの切り身だという。

 右舷胴の間でもヒット。小田原市の鈴木信貴さん(58=会社員)だ。ところが取り込みの際に船縁に当てて海中へポチャリ。残念がった次の投入で、今度はキンメダイを2連チャンした。鈴木さんも餌は持参のサバ。

 タナ取りは海面からビシまでで、まずは指示ダナの上限で仕掛けを止め、コマセを振って当たり待ち。反応がなければ1メートル下げて魚信を待つ格好。数回繰り返すうち「当たりが出ましたよ」と、鈴木さん。キンメも群れで回遊しているようだ。タナが合って筆者の竿にもギュンと明確な当たり。35センチ級のまずまずサイズ。続けてシロムツの一荷も…。

 この日、期待の濁り潮はなく全般的に渋め。メダイはトップ2匹。キンメダイは鈴木さんの5匹が最高。だが取材後日、頭が5匹、7匹と上々の成績が出ている。

 釣果は潮の濁りと比例する。本格的な濁り潮が入ると水深の半分、150メートル以内で食ってくる魚。初心者にも大物と出合うチャンスがやってくる。

◆船長の指示通り正確に!

 ◎決め手→タナ取り

 タナが合わないとまず釣れない。船長が魚探で反応を探索。10~20メートルのピンポイントで指示ダナをアナウンスする。タナは水面からビシまで。リールのカウンターでは正確さに欠けるため、タナは1メートルごとにマーカーが付いた道糸で。また、この魚は動くものに反応するため、タナ取り後も餌をアピールする誘いをしたい。仕掛けはシンプルなのがベスト。宿では夜光・蛍光玉やタコベイトはないほど食いが良いと話す。

 餌のサバ切り身は船に用意があるが、できれば持参したい。状況により生ホタルイカ・サンマも有効。

 この日、ミヨシでスロージギングを楽しむ人も。キンメの他にクロムツも上げていた。大半がフォーリングでの当たりなので、テールフックは必ず付けたい。

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