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アカムツ8匹「朝恵比須」の後利益! 朝一に連れた魚“言い伝え”通りキープ

[ 2022年3月21日 07:16 ]

朝日に照らされ輝く深海の宝石アカムツ。サイズは不満だが美味いんだなあ、これが
Photo By スポニチ

 新企画「釣っちゃね 食っちゃね」がスタート。今年もまた深海の赤い宝石に舌鼓だ。究極のグルメ魚ノドグロとしても知られるアカムツ。サイズ、数とも狙える犬吠埼沖。資源保護として8匹までの制限はあるが50センチオーバーも夢じゃないホットスポットにいざ出陣。(長久保 豊)

 朝一に釣れた魚は外道であっても船のイケスに入れるべし。それはきっと恵比須(えびす)さまのお使いでたくさんの魚を呼び込んでくれる。漁師たちが言う「朝恵比須」のことだ。

 午前4時、食味に魅せられた10人の釣り師を乗せたはまなす丸は航程1時間40分の犬吠埼沖へ。 だが「昨日、出漁した船は船中2匹だって」と堀田正巳船長の表情もここ数日の釣果に曇りがち。それでも「釣らせる」と評判のはまなす丸だ。きっとなんとかしてくれる。同行はカワハギ猛者たちが集うシマノ・チームステファーノメンバーの坂井健二さん。6年前から足しげく通うアカムツフリークだ。

 「138メートル。始めてください」。型、数とも日本一のホットスポット・犬吠埼沖といえば200メートルより深場と思っていただけにこれは想定外。潮は全く流れず、200号オモリを付けた仕掛けは真っすぐ落ちていく。

 オマツリは少ないが当たりも遠い1日になりそうな予感。だがそんな不安をよそに「小さいけど本命間違いなし」と坂井さんが竿を曲げる。続いて27センチの可愛いサイズ。私を含めた同船者に生命反応がない中で1人釣果を伸ばしている。

 30分もしたころにプルプルとしたアタリで20センチのユメカサゴが釣れてきた。いつもなら即座にリリースするところだが「朝恵比須」を信じてバケツにキープ。

 これをきっかけに捨て糸を1メートル80まで伸ばしてみる。するとどうだ。アタリが出だし、60メートルでゴンゴン、20メートルでガガガというアカムツ特有の引きを楽しみながら、あっという間に3対3。そこからはデッドヒート。沖上がりの1時間前には私が制限数の8匹に達し15分後には坂井さんが到達。27~36センチと犬吠埼沖としては物足りないが2人ともエビス顔での下船となった。同ポイントのアカムツは季節と同じように三寒四温の釣果を繰り返し4月上旬には最盛期を迎える。

 <仕掛け>PE3~4号を400メートル(500メートルが理想)以上巻いた中、小型電動リール。竿は200号オモリが背負えるもの。若干負けていても構わない。胴突2本バリまで。餌のホタルイカは船宿支給。
 <誘いすぎはダメ>着底してから何度も誘いを繰り返すより、餌を落ち着ける釣り方の方が好釣果に結びつく場合が多い。

 <オマツリ対策>底を追う釣りだからオマツリは避けられない。ヒラメ釣りの横流しのように払い出す舷側はラインを出し、入り込む舷側はなるべく我慢すること。

 <ゲスト対策>サバなどで仕掛けが落ちない場合は目立つ装飾具などを外す。1本バリ仕掛けにする。餌をホタルイカのみにするなどで対処。

 <サメ対策>これから同ポイントに出現するのが体長2メートル近いサメ。型のいいアカムツほど狙われる。口切れ覚悟の電動リールの速巻きで対処。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、波崎・はまなす丸=(電)0479(44)4627。集合は午前4時。乗合料金1万3000円。

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