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厳冬越えてヤマメの春 予想覆し解禁早々好調

[ 2022年3月19日 07:13 ]

良型を釣り上げた鈴木さん
Photo By スポニチ

 【渓流2022】今月下旬の彼岸すぎから本格的なシーズンインとなる渓流釣り。鳥が鳴き、花が咲き、五感を快くくすぐる季節を迎える。山梨県奥道志川で竿を出した。(スポニチAPC・諏訪本 修三)

 今年はいつになく寒い冬で、解禁後しばらくは釣果も低調だろう、と奥道志川をホームグラウンドにしているファンの間でささやかれていた。

 しかし解禁を迎えてみると意外や意外、初日から好釣果。放流物に交じり天然魚、準天然魚が釣れ、例年より出足は好調である。

 私も解禁の翌日に竿を出し、数時間で漁協の制限匹数の20匹をゲットした。

 放流物が半分、残り半分はパーマークとヒレの美しいヤマメに出合えた。厳冬の冬を越した魚体とは思えないほどの麗姿だった。

 ◎2度目の釣行

 3月の釣行はいつも遅い時間帯に入川することが多い。午前10時頃、中流の和出村集落の池の原橋下流のポイントを確認していると、釣友の鈴木敏和さん(72)が静かにポイントを攻略していた。鈴木さんもこの川のファンで、週に1回か2回ほど自宅のある川崎市から通い詰めている常連だ。程なくヤマメを平瀬から引き抜き、にこにこ顔で「これから上流の谷相集落にかけてのポイントをゆっくり攻略していく」と語ってくれた。

 その後、私も妻と川原畑集落下をゆっくり釣り、約3時間で2人合わせて20匹と楽しい釣りを堪能した。

 ◎今後の展望

 降雨が少なく約15センチの減水状態。まとまった雨が欲しい。解禁前の成魚放流は約600キロ、5日に約500キロ、16日に約400キロの成魚放流。26日にも約400キロを放流予定。「4月、5月も順次週末放流を実施していくので、女性や初心者、高齢者の方も楽しみにしてほしい」と道志村漁協の水越幸昌さん(71)が話してくれた。

 今後、順調な降雨と水温上昇でヤマメたちも深場から瀬に出てきてスリリングな釣りが楽しめる。

 ◯…奥道志川は約20キロの流程。最下流の両国から中流部の大室指まではV字峡となっている。両国地区を除けば点在するキャンプ場周辺を中心に釣りが楽しめる。漁協の放流もキャンプ場を中心に実施している。大室指から上流は道路と川が並行しフラットな流れが多く遡行(そこう)も楽。タックルはロッド5~6メートルが使いやすい。水中糸は0・15~0・4号。ハリは半スレ1~3号を水況に合わせて使用する。餌は放流魚にはイクラ、出水時はイクラ、キジが有利。平水時、減水時はヒラタなどの川虫を多用するとよい。

 ▼釣況 下流部は両国屋=(電)042(787)2023。中流部は七滝荘=(電)0554(52)2107。上流部は新津商店=(電)同(52)2011。または道志村漁協=(電)同(52)2966。

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