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イシモチ40センチ超!食い渋り対策奏功 餌の真ん中にハリ掛け底から50センチ浮かせアピール

[ 2022年3月18日 07:16 ]

餌付けを工夫して数を伸ばしていた深町さん                              
Photo By スポニチ

 【釣り日和】やっと寒さも和らぎ、春の到来を感じさせる休日、のんびりと竿を出したくて八景・鴨下丸のイシモチ船に乗った。食い渋りも、竿先を揺する引きに心が躍る。(笠原 然朗)

 成功体験が邪魔をすることは釣りも人生も同じだ。

 餌の青イソメを12号のムツバリ3本に1匹そのままチョン掛け。30号のオモリを30メートルの底に送り込むと、時を待たずして当たりが。「向こう合わせ」で魚が勝手に掛かってくる…なんて釣りしかしてこなかったから、この日の食い渋りは予想外の展開だ。

 ゴゴゴッという野蛮な当たりを捉えたのは釣り始めて30分後。銀色の魚体が春の日に輝いている。

 そんな中、右舷胴の間で着々と数を伸ばしていたのが横浜市の深町和弘さん(66)だった。

 「餌の青イソメの真ん中にハリを掛け、底から50センチ浮かせて魚にアピールしました」

 この食い渋り対策が奏功して沖上がりの午後1時まで40匹超。
 ポイントを移動するたびに当たりはある。糸をたるませてから張るの「たるませ釣り」で2匹連続で掛けたがしょせんは付け焼き刃。後が続かない。

 ご機嫌ナナメのイシモチ相手に楽しそうに釣っていたのが北区の河合繁毅さん(42=自営業)。電車釣行で、始発に乗って金沢八景入りだ。

 「釣れたイシモチは干物にします」と20匹超の釣果に満足そうだった。

 時合らしい時合もなく釣れたのは13匹。「周りの人に釣られちゃったの?」と港に着いて鴨下芳徳船長から冷やかされた。
 「バラしもあったでしょ。イシモチは向こう合わせっていうけど、食い渋りの時は聞き合わせないと…」

 はいバラしは5回ありました。合わせもいい加減でした。

 ◯…左舷ミヨシで釣っていたのは江東区の田端邦好さん(52=会社員)は、10号船の高山将彦船長と高校時代の同級生。釣りが好きで最初は2人で客として鴨下丸に乗船。高山さんは船長の道へ、田端さんは通関士になった。「高山は潮読みの天才。よく勉強もしているしね」と友人への尊敬の念を口にしていた。

 ◯…釣れたイシモチはアクアパッツァとカルパッチョにして食べた。淡泊な白身は洋風に料理してもおいしく食べられる。カルパッチョには知人からもらった高知県土佐清水市の「宗田だしにんじんドレッシング」をかけた。さわやかな酸味が新鮮なイシモチの味を引き立ててくれた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。出船は午前7時半。乗合料金7500円。女性・中学生以下の子供は4000円。イシモチ船は19、20、21日出船。 

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