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フグの餌取りかわして クロダイ 6匹連発 45センチ筆頭

[ 2022年3月17日 07:16 ]

餌取りをかわして小林さんは本命を連発
Photo By スポニチ

 【磯リポート】新潟市在住の仲間から、東港でクロダイが釣れ始めたとの情報が入った。すでに50センチオーバーの“年無し”サイズも出たという。何はともあれ、釣り場に駆け付けた。
 (スポニチAPC・小林 純平)

 東港の鈴木釣具店の話では「ポツリポツリだがクロダイの釣果が出ている」と新潟市の小林克幸さん(56=飲食店経営)から、待ち焦がれていたうれしいメールが入った。冬型の天気が去るのを待って早速、向かった。

 早期からクロダイが釣れ始める東港は発電所からの温排水の影響が大きく、ここ数年は季節には関係なくクロダイが狙えるようになってきているという。

 水深約6メートルのベタ底狙いに調整。通い慣れている小林さんは50センチぐらい深くして“はわせ”釣りでのスタート。最初はフグ対策としてマルキユー「チヌパワーくわせダンゴ」釣法である。付け餌の、同「くわせオキアミスーパーハードL」をハリに刺し、ダンゴに包んでの第1投。

 数分、流したところで仕掛けを回収すると、チヌバリ2号が消えていた、予想通りフグの仕業である。ひと流しで小林さんの顔が曇った。

 筆者の仕掛けも小林さんと全く同じだが、20メートルぐらい離れているのでフグの影響はまだ見えない。しかしウキに当たりは出ないがオキアミは残ってくることもない。

 ポイント的には有利と思っていたが、いきなり、小林さんが「来た~!」と叫んだ。

 愛用のチヌ竿がきれいに曲がっているが表情は緩むことはない。「大きくはない」との予想も、魚とのやりとりは慎重そのものである。浮かび上がったのは、待ち焦がれた大本命のクロダイ38センチゲット!間もなく筆者にも同サイズが釣れたが、そのあとは、小林さんの独り舞台となった。まさか、まさかの45センチを筆頭に6匹を連発させたのである。春の乗っ込みクロダイは、これからが本番。目が離せない。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、新潟東港・鈴木釣具店=(電)0254(27)2639。

 ▼使用餌 チヌパワー日本海、チヌパワー、同スペシャルMP=以上マルキユー。オキアミ1キロ。

 【思い出写真館】
 1986年(昭61)4月29日、宮城県志津川町(現在の南三陸町)の漁港堤防。雨の中、狙っているのはチカ。のべ竿でコマセをまいてのサビキ釣り。入れ食いなのか釣り人の顔はほころんでいる。

 チカは、ワカサギによく似た魚体で、北海道から東北地方の堤防で釣れる人気魚種だ。

 東日本大震災から2カ月後の11年5月、南三陸町を訪れた。

 津波に流され街そのものが丸ごとなくなっていた。広くなった空に言葉もなかった。

 かつて同地で隔年の6月にマコガレイ釣り大会を開催していた。まるしん釣具店の女将が、水槽に生けたホヤをむいて食べさせてくれた。ホヤは「海のパイナップル」という。甘みと鮮烈な磯の香りは忘れられない味だ。

 夜はスタッフとともに「アッツ前」という不思議な名前の民宿に泊まり、食べきれないほどの海の幸を堪能した。

 震災から11年。思い出だけは津波に流されることはなく残っている。(笠原 然朗)

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