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ニジマスいきなり9匹 解禁2日目に90分で連発

[ 2022年3月15日 07:25 ]

40センチ級が5匹もヒットした。放流魚とはいえサイトフィッシングは面白い
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】 3月6日、日曜は奥多摩湖に注ぐ山梨・小菅川の解禁2日目でした。年券を受け取るのに朝9時からということでしたので、その前に有名なキャッチ&リリース区間の最下流、金風呂エリアを見に行きました。

 川をのぞいてみると、いつもなら賢い魚がたくさん泳いでいるのに、ほとんど見えませんでした。フライの人に聞いてみるとニジマスとヤマメがポツポツ釣れたとのこと。前日も来たがとても混んでいたとのことでした。

 解禁初日に叩かれたとしてもキャッチ&リリース区間なので魚はいるはずです。疑問を感じながら「ほうれん坊の森キャンプ場」で年券を受け取り、思い切って最上流を目指すことにしました。車で上れば上るほど雪が多くなり、車を止めて源流へと谷を下ると、氷と雪の世界。足跡はたくさん付いていました。前日あるいはこの日の朝すでに入渓している人がいるのでしょう。私はフライで挑みましたが、行けども行けども魚の反応はありません。景色だけは抜群でとっても癒やしになりましたが、全く釣れませんでした。水温を測ってみるとなんと1度。これではフライに反応しそうな活性ではありません。

 源流を切り上げ、再び下流に。今度はキャッチ&リリースエリアの最上流へ行きました。川の中を見ながら歩いていると型のいいニジマスを発見。準備が終わってキャストを開始しようとしたら先ほどの魚が見えなくなりました。それでも適当に流していると、25センチぐらいの小さなニジマスがヒット。それをリリースし、また魚を探して歩きます。この時季はいるところといないところがはっきりしていて、いそうでいないところはパスするようにしています。

 しばらく歩くと魚影が見えました。サイトフィッシングは魚の鼻っ面にフライが流れるように操作しないといけないので、立ち位置も重要です。流れを読み、ここへ立ってこう流せば魚の前にフライが流れるのだと予測して投げます。

 いきなりヒットしました。しかも見えていた魚よりも大きいやつが。リールが逆転しクリック音を鳴らします。とても気持ちのよいファイトを楽しみました。ラバーネットですくってみると、40センチを超えるいいサイズのニジマスでした。養殖の成魚放流でしたが、ぜいたくは言いますまい。

 さらに移動し、小型を釣ったりバラしたりしているうちに、見つけました大型魚が3匹、いやもっといたかもしれません。深みに潜んでいたのでよく分かりませんでしたが、解禁初日に釣られてリリースされた魚でしょうか?

 一撃でヒットするのかとワクワクしながらフライを流しましたが、簡単には釣れませんでした。グローバグの色を替えて試しているとヒットしたのは3番ロッドには負担が大きい45センチ。これを釣ったので魚の活性が上がったのでしょうか?その後、40センチ級が3匹続けて釣れました。このエリアは釣り人も多いので散々叩かれていたかと思われます。ルアーでヒットした魚ならリリースをうまくしてくれたら翌日なら釣れるのですが果たしてどうだったのでしょう。深みにいたので気づかずにこのポイントを多くの釣り人がスルーしたのでしょうか?あるいは初日は爆風だったという話もあり、水面が波立って見えなかったのかもしれません。私はラッキーでした。約1時間半で9匹のヒットを得ることができました。(東京海洋大学客員教授)

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