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ヤリイカした直結仕掛け 誘いは優しく動かした後の止めも大事

[ 2022年2月25日 07:13 ]

阿部さんは直結仕掛けで勝負
Photo By スポニチ

 【釣り巡礼】今シーズンも濃い群れが続々!サバをかわせばズラリ多点掛け。お薦めは直結仕掛けだ。釣れ盛る茨城県鹿嶋沖へ繰り出した、乗り込んだのは豊丸。(スポニチAPC 菅野 順也)

 「今シーズンは早期からヤリイカの群れが例年以上に濃いですね。一緒にサバの群れも濃いのが難点です。ブランコでも釣れますが、直結仕掛けにも挑戦してみてください。サバをうまくかわせる人は数を伸ばしていますよ」と、豊丸・出頭洋幸船長が話す。

 午前5時、鹿嶋港から親子2隻態勢で出船した豊丸は、6時半に水深138メートルのポイントに到着。

 「海底から少し上まで反応があります。どうぞ」と船長からゴーサインが出た。投入器より一斉に仕掛けが放物線を描いたが、私を含む数人が50メートルラインで停止。やはりサバが多い。

 初めから直結仕掛けを使用していた、大田区・阿部雅博さん(67=会社員)は「ヤリイカは自分で食べておいしく、近所に配って喜ばれますね。掛かった時にズシンと感触が伝わりますね」とダブルヒット。すかさず私も直結に替えてヒットに成功した。

 大きく竿を曲げながら電動リールを唸らせた、さいたま市・宮野徳治さん(73)は「1匹掛かって少し待っていたら徐々に重くなりました。巻き上げて次々に姿が見えるのはたまりませんね」と4点連ねた。

 出頭船長にうまく釣るコツを尋ねると「ヤリイカ釣りでは誘いは優しくしてください。他のイカ類を狙うような強い誘いは逆効果でサバを寄せてしまいます。動かした後の止めも大事です。少しのことの積み重ねで釣果に差が出ますよ」とのこと。

 サバに苦戦する人を横目に数を伸ばす人もいた、二本松市・渡辺長門さん(60=会社員)は「なぜか?私はサバに嫌われているようで、サバが掛かりません。逆にヤリイカの多点掛けが何度もありました、次は年の数より多く釣りたいです」と54匹の釣果だった。 しかし、さらに上には上がいた。終始直結仕掛けを駆使していた、小田原市・片山健太さん(24=会社員)は「ヤリイカは釣り方次第で釣果が大きく変わりますね。自分の工夫や手返しがイカせるのでヤリがいがありますね」と年の数の倍以上となる65匹を釣り上げた。

 今シーズンは、緩めず素早い取り込みが必要な直結釣法が必須アイテムのようだ。

 ▼当日使用のタックル 竿=がまかつ「チャンネルマーク2 XH 2・1」、仕掛け=下田漁具「ヤリイカサビキ ビードロ針11センチ直結1段 7本」。道糸=ヤマトヨ PE JIGGING 8 BRAIDED」3号300メートル。

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