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クワッド ヤリイカ 4匹掛けもビタビタ!!

[ 2022年2月23日 07:17 ]

着乗り連発。4匹の次は3点掛けの小野さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】ヤリイカが各地で好乗りを見せている。千葉船籍だけが狙える南房・白浜沖も順調だ。“着乗り”あり“追い乗り”ありで感触は良好。この勢い今後、桜のシーズンまで続く。勝山・庄幸丸で、あのズッシリ感を楽しんだ。(スポニチAPC・林 悠二)

 イカが思い通りに乗ってくる。7本ヅノでトリプルがあったり、4匹掛けも…ビタビタと決まる。久々に味わう快感だ。

 庄幸丸では早朝は洲ノ崎沖でスルメイカ。その後、白浜沖に場を移してヤリイカを狙うのがパターン。

 全国的に“行方不明”だったスルメが復調して、ここ連日は上向き加減。

 「前日はトップが50匹強。80%がスルメ。2時間ほど乗りっぱなしでしたよ」と庄司徳勝船長。

 この日、11人が竿を出したのは航程30分ほどの洲ノ崎沖。行きがけの駄賃で、まずはスルメを…。神奈川船籍も交え、20隻ほどの船団ができていた。サバ対策で大半が直結仕掛け。しかし、乗りは単発的で早々に見切って白浜沖へ移動。

 「ここはヤリ主体。ブランコに切り替えて。小型もいるから巻き上げはソフトにね」と船長が付け加えた。

 「底まで160メートル。下から10メートル間に濃い反応が…」のアナウンスで一斉に投入だ。

 イカは待っていた。各所で電動リールの金属音が響き渡る。

 「着乗りしました」――左舷トモ寄りで4点掛けのロケットスタートを切ったのは、袖ケ浦市の小野邦弘さん(64=会社経営)。宿の常連で週1ペースでイカ中心に15年通うベテランさんだ。

 「オモリ着底とほぼ同時、竿先にズズン。もう最高!」と白い歯をのぞかせる。

 45センチ級は少ないが、30センチ級中心に良い乗り。「仕掛けが上がった人は再投入して」(船長)。一流しで数回できる流しが目立つ。着乗りしない時は静かに数メートルほど誘い上げを繰り返すと、ジワリと乗り、当たりが。筆者も順調で、4点掛けに続きトリプル3回と怒涛(どとう)の連発。

 予報よりも早く10時から冷たい雨が降りだした。行動は鈍るが、イカの乗りは衰えない。この日、トップは小野さんの36匹。筆者も31匹をマークした。

 「スルメにもう少し元気があればな…」。スルメ不振に船長も残念がっていた。

 <リールの速度 レベル10以下>【決め手】身厚のスルメはリールを強引に巻いてもまずバレない。一方のヤリは身切れする。数を確実に伸ばすには「ソフトな巻き取りに尽きる」とは船長。電動リールの巻き上げ速度レベルは30段階。身切れ防止に最適なレベル10以下を推奨する。また、追い乗り狙いは、イカが乗ったら10メートル間はデッドスロー(レベル1)で巻くこと。乗りが渋った時は巻き落としも有効だ。高速で20~30メートル巻き上げて一気に落とす。場が変わり、着乗りも期待できる。なお、小型が目立つ時は誘い幅が小さいため。大型狙いは長めのツノ(14センチ)を交ぜたり、誘い幅を大きくするのが決め手になる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝山・庄幸丸=(電)0470(55)3005。乗合は午前6時出船、料金1万円。マダイ乗合も出船中。予約制。


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