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頼れる船長にマダイはお任せ 5キロ超えに数釣りも!

[ 2022年1月7日 07:24 ]

本郷さんは指示ダナを守って本命
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】新年初釣行は、めでたいマダイ。年末年始の千葉県勝山沖は、好調な食いを見せている。ワラサやカンパチなど青物のゲストもうれしい。「マダイ釣りはお任せ下さい」庄司剛船長が舵(かじ)を握る勝山・庄幸丸に乗り込んだ。(国友 博文)

 勝山沖のマダイは1キロ前後をレギュラーサイズに、5キロを超える大ダイだって顔を出す。良い日に当たれば数釣りも楽しめる夢のフィールドだ。

 ハリス4号10メートルが基本でワラサなど青物に備えて、太ハリスも用意しよう。片天ビンのビシ80号にはオキアミをひとつかみ入れる。ビッグワンの一撃に備えて、クッションゴムを付けてドラグは緩くセッティング。ハリには真っすぐ奇麗にオキアミを付ければ準備完了。

 「水深35メートルから上28メートルでやって下さい」と同時にビシから投入する。リールに親指を添えて、ゆっくり落とせば長ハリスも絡みにくい。

 マダイ釣りの肝は「コマセワークとタナ取り」と船長。この日を占う1投目から右舷トモでヒット。マダイ竿が満月に曲がると1キロ級の奇麗なマダイが顔を出す。

 続いて足立区の田丸哲也さん(59=会社役員)の最新ゲームロッドが根元から曲がると元気いっぱいのカンパチだ。コマセが効くと船中イナダ祭りに盛り上がる。

 右舷ミヨシでは江戸川区の本郷達夫さん(57=会社員)がやりとりの真っ最中。本命を確認したようだ。

 「船長の指示ダナです。ゆっくり誘い上げて5秒待って下ろしたら食いました」と狙い通りの1匹。すぐに追釣して絶好調が続く。

 自席で静かに構えると「クン!ギューン!」と竿先が一気にお辞儀する。来たねー。オーっと道糸が滑り出る気持ちいいー。「マダイみたいだね」と船長も操縦席から顔を出す。声の先には2キロ級のナイスサイズがタモに収まり顔が緩む。

 田丸さんもチャンスタイムに食わせる。「月2回、一年中マダイ釣りです。昨年はオデコなしでした」と船長との信頼関係も深い。

 「誘ってくださいね」と船長。ゆっくり誘い上げて落とし込むと「クン!ギューン!」と作戦通りにマダイが飛び付く。

 今年も、勝山沖のマダイは期待十分。マダイ釣りのイロハを学ぶには庄幸丸がおススメ。本命マダイとうれしい五目釣りを楽しんでいただきタイ。

 ◎庄司船長のワンポイントアドバイス
 仕掛けの長さを守ること。そして魚探から計算されたタナは絶対。コマセ釣りは船内で、1人でもタナを下げるとマダイの活性も下がってしまう。コマセでタイのやる気スイッチを入れるイメージ。コマセワークは指示ダナを連続してシャクリ続ける事。5~6メートルのコマセの帯を作るイメージが大切。これで釣果の90%が決まる。

 ◯…この地は、豊富な餌と恵まれた地形、潮の流れで魚種が多彩で魚は抜群においしい。本命はもちろんワラサ、イナダ、カンパチ、スズキなどが竿を曲げてくれた。青物のパワフルで強烈な引きをマダイ竿で受け止めれば、竿の性能と曲がりが実感できる。クーラーボックスは五目祭りで、食卓は大にぎわい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝山・庄幸丸=(電)0470(55)3005。出船は午前5時。乗合料金1万1000円(コマセ、氷付き)。

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