×

プレーバック2021 スポニチ釣りライター陣が振り返るこの一年 

[ 2021年12月31日 07:19 ]

良型のオニカサゴをゲットして…
Photo By スポニチ

 【プレーバック2021】今年も残すところあと1日。21年は釣りでどんな思い出がありましたか?スポニチ釣りライター陣が振り返るこの一年。

 <林 悠二「オニ合わせ 初心者・照栄にヒヤヒヤ勝利」>高級魚で知られるオニカサゴ。1匹でも型が見られれば御の字の魚だ。厳寒2月、平塚・庄三郎丸で狙うとタイミングが合ってか順調な滑りだし。ズズン、ゴツン…良型の引きは半端なく、水深160メートルの海底から水面まで引き続けるパワーにハラハラドキドキ。リーリング中はスリル満点だ。

 そんな中、背中合わせで竿を出していたのがタレントの照英。芸能界きっての釣り好きだが、最近では対象魚が次々と増えテレビ、雑誌で大活躍。腕前の方もメキメキと上げている。

 その彼が40センチ級のオニを上げて顔をくしゃくしゃにしていると、今度はこちらの竿にゴツンとヒット。

 「初挑戦だけど面白いですね。ハマリます」と気さくに話す一方、2匹目で早くもコツをつかんだよう。

 底上30センチのタナをキープ→小まめな誘い→前当たりをキャッチ→“間”を置いて鬼合わせ。シーソーゲームは納竿まで続き照英5匹、筆者6匹。かろうじてキャリアの面目を果たした一日に。どうやら来春も竿を並べる機会がありそうだ。

 <恩田 誠「アユ、釣り師…想像上回る出会い」>今夏の和歌山・古座川釣行は、私の長い釣り人生の中でも特筆に値する貴重かつ有意義な経験だった。

 深く豊かな自然の下で大型アユに戦いを挑んだこと、心熱くかつ愉快な釣り師との交流、宿の人から心のこもったおもてなしを受けたことなど、想像よりはるか上をゆく出会いがあった。

 それ故、来年もその地を再訪することは確実なのだが、一方で、まだまだ訪れてみたい場所が数多く存在するのも事実だ。

 異なる場所には、その地でしか体験できないことが必ずある。それが決して満足ゆかない結果に終わったにせよ、それは次への希望へとつながっていくはずだ。

 さらにいえば、三浦や伊豆半島の磯のように、既知の場所でも、視点を変えることで新しい魅力を引き出すことが可能だ。釣り場という客体ではなく、釣り人という主体の問題だからだ。

 というわけで、来年はますます楽しい一年にしてゆきたい。

 <笠原 然朗「シロギスに知恵くらべで勝った?!>釣り人なら一度は思ったことはあるはずだ。「魚は心を持っている」と。脊椎動物の中で最も下等といわれている魚類だ。まさか?近著「魚にも自分がわかる――動物認知研究の最先端」(幸田正典著、ちくま新書)には、魚にも「こころ」(内省的自己意識)がある可能性が出てきたと書かれている。

 大阪市大大学院教授で、行動生態学や動物生態学などを専門とする著者は、サンゴ礁などで暮らしているホンソメワケベラに「鏡像自己認知実験」を行った。水槽に鏡を置くと、魚は鏡の前をさまざまな姿勢で泳いでみたりして、鏡に映る姿で「これは自分」だと認識。「あっそうか!」とひらめく「ユーリカ」の瞬間も確認できた。詳しい内容は本書で。

 ある部分では人間並みに賢い魚に対してどう接するべきか?読後は目からウロコというより、ココロここにあらず。というわけで、飯岡・隆正丸で釣ったシロギスたちも…竿頭になれたのは知恵くらべで勝ったからではない。たぶん。  

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る