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圧巻!!和竿が釣らせたヒラメ オデコ寸前での3キロ超ワラサ 東京近郊で新たな釣り場開拓

[ 2021年12月30日 07:20 ]

大判のヒラメを釣り上げることができた
Photo By スポニチ

 【プレーバック】スポニチ釣り面のライター陣が振り返る21年。コロナ下で行動が制限される中、いろいろな魚たちと出合うことができた。

 【国友 博文】
 船長から「竿が釣らせる」という言葉を耳にすることがある。

 竿は新素材で軽く強くなり、扱いやすくなっている。デザインだってカッコいい。竿の命といえる竿先は穂先と呼び当たりを伝える大切な部分。穂先には感度と食い込みが求められるが、素材にはグラスファイバー、カーボンそして金属素材を使ったメタルトップも今や主流。そして、天然素材の竹を使った和竿は今の時代も人気が高くファンも多い。その穂先にはセミクジラのヒゲが欠かせない。クジラのヒゲが穂先になるのだ。

 そして、今年の外川・かせ丸のヒラメ釣りでは、誰も釣れない中、和竿の常連さんだけ次々に釣り上げる姿は圧巻だった。

 天然素材の優しさが餌の動きを自然に演出して、違和感なく食い込ませるのだろう。まさに時代に負けない「竿が釣らせる」場面である。

 【町田 孟】
 今年もまた“珍プレー”かな?誇れるほどの一匹もなく、とりあえずタコの外道、ワタリガニ=写真=を仮候補にしておいた。だが、しかしだ。幸い9月に入り宇佐美でワラサが爆発してくれた。ここはひと勝負しなければ男が廃る。気合を入れて清貢丸(稲本貢一船長)へ足を延ばした。

 聞けば2日前はトップが15匹。ところがいくらヘボでも「3、4匹は堅い」皮算用は大外れ。コマセの出し方、タナ取りと船長の指示をまるで小学1年生のように守ったってピクもなしだ。オデコを覚悟し諦めかけた終盤。コマセワークの途中ズシン!やっとの3キロちょい。老眼には巨漢に映った。

 出掛けたのが日曜日。釣り人が多くどうもコマセの散らばり過ぎが不振の原因だったらしい。教訓「NEVER ON SUNDAY」。ワラサは平日に限る。

 【奥山 文弥】
 魚類学としてはサケ科が専門の私ですが、釣りはルアー、フライ、餌釣り何でもやります。コロナ下でなるべくすいている場所での釣りをと考え、今年はほとんどを淡水で行いましたが、その釣り場の多いこと。漁協など管理人がいる釣り堀、川や湖は情報が発信され、多くの方々がそれを頼りに釣りに行きますが、情報のない場所にも魚はたくさんいます。

 そういう場所を自分や仲間たちとで探すことによって、ストレスなく釣りが楽しめる場所も東京近郊にたくさんあると再認識しました。

 行くのに度胸が必要ですが利根川ではソウギョやハクレンの大型が釣れました。また有名な芦ノ湖や中禅寺湖でも場所と時季を選べば十分楽しめました。そして渓流釣りも穴場、竿抜けがたくさんあり、日帰りでもイワナがたくさん釣れたりしました。多くの人が同時に楽しめる小物釣りとは全く異なるこの場所探し。まだまだ良い釣りができると思います。

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