×

師走の鹿嶋沖を彩る ヒラメのじゅうたん 船中8人で62匹!2キロオーバーも!!

[ 2021年12月20日 07:12 ]

2・5キロ超のヒラメを釣り上げリベンジを達成した山本喜久二さん          
Photo By スポニチ

 【釣り新鮮便】師走の寒い季節になると、ヒラメファンのボルテージが上がる場所がある。茨城県鹿嶋沖だ。12月1日に県内全面解禁して以降、昨年に続き大ブレークしているというのだから、見逃す手はない。早速、鹿嶋・豊丸に足を運んでみた。(後藤 賢治)

 午前4時に集合、5時半に出船すると、30分でポイントに到着した。かじを握る出頭洋幸船長は、父・豊一船長譲りの名操縦で知られている。

 仕掛けの道糸はオマツリや擦れにも強いVARIVAS「クラウン船PE X8」4号をリールに300メートル巻き、親バリは丸セイゴ18号、孫バリはトリプル8号、ハリス6号(全長1・7メートル)をセット。オモリは船長の指示で80~100号を使う。

 「ハイどうぞ。底まで20メートル」の合図で一斉に仕掛けを投入するやいなや、東村山市の峰岸慎さん(47)と同市の立川信史さん(47)が連続ヒット。ともに500グラム前後だったが、これが合図となり船内あちこちで釣れ出した。釣行の前日は予報が悪く出船中止で、底荒れの恐れがあったがそんな不安は一気に吹き飛んだ。

 午前8時には8人全員がオデコなし!さらに1時間過ぎたころ、埼玉県鶴ケ島市の山本喜久二さん(66)の竿が満月状態になった。上がってきたのは2キロオーバーの食べごろサイズで「昨年はソゲ1匹だったので、リベンジに来ました。今日これで7匹目。夢のようです」と喜びを爆発させた。続けて千葉県柏市の山仲豊さん(61)も2キロオーバーゲットしてしてやったりの笑みだった。

 結局、3匹1人、5匹1人、7匹2人、10匹の規定数到達者4人で、船中62匹という活発な釣れっぷり。他にもイナダ、黄金色に輝くジャンボアイナメも交じりお土産はバッチリ。鹿嶋沖は「ヒラメのじゅうたん!」という表現がピッタリ。今がチャンスだ。

 ヒラメをおいしく食す!東京都瑞穂町の「寿し長」大将・長谷川勇一さんのお薦めは「ヒラメの酢豚風」。

 (1)ヒラメはウロコを落とし、5枚におろす(2)おろし終わった頭付きの中骨を油でゆっくりカリカリになるまで揚げる(3)おろした身は2センチ角に切り、片栗粉をまぶして揚げる(4)タケノコ、ピーマン、長ネギ、タマネギを乱切りして油で炒め、そこに(3)を入れ砂糖、塩、コショウ、酢、しょうゆ、ケチャップを好みの量入れる(4)皿に(2)を敷き、上から(4)をかければ完成。

 店内にいた客に試食してもらったところ、年配者から「ヒラメがサクサク柔らかく上品な味。豚肉とは違い、歯が弱い私でも食べられる。最高!」と大好評だった。 

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・豊丸=(電)0299(69)3319。集合時間は午前4時、出船は午前5時半。乗合料金は氷・餌のイワシ付きで1万3200円。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る