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投げて投げて釣りまくれ!!ニジマスヒット 30秒沈め手探り繰り返し 箱根・芦ノ湖

[ 2021年12月12日 06:34 ]

40センチ級のニジマスを釣った筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】「フィッシングカレッジ奥山塾」のフライセミナーも兼ねて、神奈川県箱根・芦ノ湖に釣行しました。早朝からレッスンを開始し、湖の攻略法、場所選び、フライやラインの選択を指導しました。そして大切なのはフライキャスティングであることも。

 多くの釣りの場合、ポイントに餌やルアーを投入することは難しいことではありませんが、フライの場合、食欲のある魚の射程範囲にフライを届ける手段、つまりキャスティングができないと魚は釣れません。これが敷居を高くしているのだと思います。

 考え方としては自分のキャスティング範囲内に回遊してくる魚しか狙わないというのであれば、無理して遠くに投げなくても釣れるので、女性には快適に疲れないように手前をじっくり探ることをお勧めしています。

 この日は暖かな日でした。朝から富士山が美しく、今掛かればいい写真が撮れると期待していたのですが、朝から誰にもヒットはありませんでした。レッスンが終わる昼の時点で参加者以外の周りの人も釣れていません。講師をしてくれた吉冨健志さんの仲間が湖中に散っているのですが、その人たちもヒットはありませんでした。どうなっているのでしょう?この秋の芦ノ湖。例年ですと、秋には産卵を意識した巨大なイワナやブラウンが接岸して、岸から立ち込んでいると目の前を悠々と泳いでいるのが見えるほどです。何年か前の秋には50センチ級イワナを連発したこともあります。

 しかし、この日は何もなしでした。ほとんどの方がマス狙いでしたが、私はブラックバスを狙ってみようと、ベタ底を探れる重いラインも使ってみましたがヒットなし。

 午後3時ごろ、疲れてきたのでロッドをそれまで使っていたダブルハンドからシングルハンドにチェンジ。フライはユスリカ系を使いました。

 吉冨さんも同じような道具で釣っていて、それから30分後には彼にヒットがありました。引きは良いのですが、魚が小さそうです。

 寄せてきてみるとそれは25センチほどのヒメマスでした。芦ノ湖で釣りまくっている彼が初めて釣ったと喜んでいました。

 フライは?どれぐらい投げたの?どれぐらい沈めたの?と彼から情報を得て、フライをマラブー10番に交換しキャストを続けるとすぐにヒットがありました。

 小さそうだったのでこれもヒメマスかと気が緩んだ瞬間、ふっと軽くなりました。なんということでしょう。投げて投げて投げまくって、やっと私の目の前を通ってヒットした魚をバラしてしまったのです。「湖の釣りの秘訣(ひけつ)は投げ続けること」。吉冨さんもそう言いますが、まさにその通りです。水の中にハリが入っていないと釣れません。

 気を取り直してキャストをし、タイマーを使って30秒沈めては手繰りを繰り返していると、あと2秒というところでグーンとロッドが重くなりました。そしてジャンプ。

 落ちパクのヒットです。フライは沈んでいるときにも魚を誘います。ラインを引いているわけではありませんから、そういう時はフライをくわえて反転しないとすぐに吐き出されて、食いついたことすら分かりません。

 今回はラッキーでした。慎重に引き寄せてくるといわゆるヒレピンの美しいニジマスでした。

 芦ノ湖の魚は年越し、夏越しがいてヒレピン魚も増えました。しかし、前述のようにこの秋は魚影が薄いのか浅場に回遊してこないのか分かりませんが、少ないヒットをものにできてよかったです。(東京海洋大学客員教授)

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