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自作和竿で良型ヒラメ 小まめなタナ取りがポイント

[ 2021年11月13日 07:10 ]

増田さんは自作の和竿で良型
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】全面解禁した各地の有名ヒラメポイントは今年も好調。注目は、千葉県外房総の外川沖。数釣りに盛り上がり、大判サイズも期待できる。初心者でも、本命の顔が見られるチャンス。釣り人に優しい船宿、外川・かせ丸に乗り込んだ。(国友博文)

 明日の釣りを考えるとワクワクするのはオジさんも同じ。ここかせ丸は、素泊まりも相談できる。

 前夜入りすると常連の松戸市・増田猛さん(63=造園業)と白井市・松野公さん(68=ピアノ調律師)にごあいさつ。ビールを飲みながら今シーズンの状況や仕掛け談議に盛り上がる楽しいひと時だ。

 翌朝、竹内輝夫船長は好調が続く利根川河口沖にかじを向ける。

 餌は、元気いっぱいで大きめなイワシ。素早くハリを掛けたら、握りしめた80号のオモリを投げ入れる。水深は30メートルと浅いため、ビギナーにもオススメ。

 オモリが着底したら、糸フケを取ってオモリで海底をトントン叩く位置をキープする。

 この動作を「タナ取り」といい、ヒラメ釣りでは小まめなタナ取りが釣果を左右する。すると「ゴンゴン!」と増田さんの自作和竿に当たりだ。早合わせは禁物、すこーし竿を下げて送り込むと「ギューン!」と竿がお辞儀する。

 「食ったね~」と自分に言い聞かせるぐらい合わせるとちょうどいい。強い合わせはスッポ抜けのもと。ゆっくり聞き上げれば重いぞ!海面にはユラユラとナイスサイズがタモに収まり船長もにっこり。

 右舷トモでは、今日が人生2回目のヒラメ釣りという栃木市の坂本憲之さん(38=建設業)も本命を釣り上げる。

 「実は今年2月に初めてここに連れてこられて、人生初ヒラメが5キロでハマりました」と今回は数釣りに挑戦だ。その後は目標通り3連チャンで釣りまくる。

 「ヒラメ40」というが、活性が上がると一気に食い込む。当たりがなければ、ゆっくり竿を上げて「餌はここだよ」とアピールすると松野さんも狙い通りに釣り上げる。

 当たりの多さは前評判通り。型も見られたし、タナを上げて大判狙い。半信半疑で竿先を見つめると「ズドン!」と一気に海面に吸い込まれる。「これは重いぞ!」やりとりを楽しむと、海面には大きな魚影だ。2キロサイズがタモに収まりガッツポーズ。
 「寒ビラメは今年も釣れそうだね」と船長も太鼓判を押す。

 ◎餌の扱いに一工夫 餌のイワシは、漢字で魚偏に弱いと書く通り、雑に扱うとすぐに弱ってしまう。手を濡らして素早く丁寧に親バリと孫バリを掛ける。仕掛けを回収する時も急速巻きはNG。優しく巻き上げると、餌に反応して飛び付くこともある。ポイント移動中は、ハリを外すなど、貴重なイワシは丁寧に扱うことも釣果アップにつながる。生き餌釣りの基本です。

 ◎常連さんのオススメ簡単レシピ 寒ビラメには、柔らかい「矢切ネギ」が本来の味を引き立ててくれる。ネギだけのしゃぶしゃぶがこの時季オススメ。ポン酢でいただこう。もう一品は、簡単昆布締め。五枚におろしたら、昆布茶を振りかけて寝かすだけ。好みで塩昆布あえも試していただきたい。皮も捨てないで!この唐揚げがビールとの相性も抜群です。

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