秋の戦い甘くない 上出来アマゴ20センチ 絶好地点も無反応 粘り勝ちの1匹

[ 2021年10月31日 06:16 ]

コンクリートの間でヒットした婚姻色の出たアマゴと筆者
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 【奥山文弥の釣遊録】ほとんどのエリアが9月いっぱいで禁漁になることに対し、静岡県では一部の漁協管轄エリアを除いて10月31日まで釣りができると知ったのはつい最近のことでした。

 そこで御殿場の友人、杉山和己さんに連絡すると、数は少ないが野生の魚が釣れる場所があり、そこを案内してくれるとのこと。早速、出掛けることにしました。

 場所は酒匂川上流の支流です。ここから下流は禁漁という場所から入渓し、釣り上りました。その川は堰堤(えんてい)で寸断されていないので、魚が結構上流~下流を移動するそうです。過去にはアマゴの40センチ級、ニジマスの50センチ級も釣れた実績がある場所なので期待は大。この日も一発大物が来るかもしれないと気合が入りました。

 私のタックルはロッドがジャッカル「ティモンTコネクションT S―S56UL」、トルザイトリングが付いた最新ロッドです。リールは逆にレトロな「アブ・カーディナル3」、約40年前の骨董(こっとう)品。ラインはフロロのサンライン「FCスナイパー」3ポンド。ルアーは迷わずジャッカル「トリコロールミノーS」4・8センチを選びました。

 川は富士山麓を流れていて周りの景色はいいのですが、一度水路化されたような様相で、護岸、そしてブロックが積み重なっていますが、水流によって壊され。それがうまい具合に魚の隠れ家となっているような感じでした。ブロックとブロックの間で段差、落ち込み、淵が形成され、その隙間へルアーを投げ込んでいくという方法で釣りました。
 最初の500メートルぐらいは良さそうなポイントが続きましたが、ルアーを引いてもチェイス(追い)はなく、また魚がこちらに気づいてスッと逃げていく姿すら見られませんでした。

 杉山さんによれば放流しているわけでもなく、ほぼ自然繁殖なので一筋縄ではいかないということでしたが、結構厳しい修業のような釣りになりました。

 キャストし、ミノーをちょっと沈め、ロッドの先端を震わせて、アクションを加えて泳がせることを何度も何度も繰り返しました。ルアーもトリコロールからいろんなタイプに交換しましたが、ダメでした。

 「ここにいなければウソでしょ?」という絶好のポイントからも反応はありませんでした。ではどうするか?どこで出てくるか分からないので、地道にコツコツポイントを撃ち続けるしかありません。

 秋の釣りはそういうものですと言い聞かせながら投げました。

 川が2つに分かれ、狭い方の支流に入っていくと、ブロックでできた落ち込みがありました。ルアーをトリコロールに戻しキャストしたらやっと当たりがありました。プルプルと小気味よい引きが伝わってくました。ラインがフロロだから小さくても伝わり方がいいのです。

 ラバーネットですくったその魚は婚姻色で真っ黒になったように見えるアマゴでした。サイズは20センチほどでしたが、とてもうれしかったです。

 午後の釣りはタフでした。後1時間で終了、というときに杉山さんにヒット。これは25センチぐらいのニジマスでした。おそらく自然繁殖したものが成長したのだろうと思われるヒレピンでした。(東京海洋大学客員教授)

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