ワラサが主役 秋のみぞれ鍋 海中で筋肉がズンズンズン

[ 2021年10月26日 07:16 ]

みぞれ鍋
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 【一釣一品食べま専科】ワラサのみぞれ鍋を食す。秋めいてくると同時に一気に主役の座に躍り出てきた。本ガツオ、キハダに続くパワーを宇佐美・清貢丸で楽しもうじゃないの。(スポニチAPC・町田 孟)

 海中で筋肉が踊っているんだ。ズンズンズンとね。五輪選手の残像が浮かぶ。ただ、水の中だからって水泳選手でないんだ。カツオは陸上のスプリンター系だし。うん、ワラサはスピードじゃなく、パワー系。自転車選手の太腿を思わせる。女子でも60センチ以上、男子なら70センチになろうというエネルギー倉庫。ゴツゴツ感丸出しよりは、どこかうっすらと脂が乗ったような丸みのある筋肉。そそられるぜ。

 【釣戦】ハリスは6号~8号。鉄仮面80号、サニービシなら100号。底からのタナ取り。稲本貢一船長=写真=の鬼鉄則。「ビシの上部は締め切って下部分を自分の指がグイっと入るくらい開ける。底から6メートル巻いて大きな幅でドバッっと2回コマセを振り出す。竿先が海面から頭上でピンと伸びるくらい。さらに7メートルで2回。その後10~12メートルの食いダナを探る。待ち時間は1分」。

 渋い。前日はトップ15匹だったのに。やっと、やっと来たお宝の3キロちょい。老夫婦には十分か。

 【クッキング】船上で血抜き、神経締めを。

 大型魚の処理法のひとつを参考までに。エラには3カ所接点がある。(1)エラブタとのつなぎ目に包丁を入れ腹を裂く。(2)上アゴの部分を切り離す。ここからが肝心さ。(3)ノドの奥を外し内臓とつなげたままエラの根元をつかんでグイッ。慣れればきれいにスッポリ取れる。サクにして5、6ミリ幅に切り盛り付けておく。

 カブを2個皮ごとすりおろす(みぞれに見立てるのね)。白菜のザク、長ネギ、ニンジン。キノコ類。今年はマツタケが安いったって、シメジ、シイタケで十分さ。豆腐も。

 鍋に水から昆布とアゴだしパックを入れてしばし置く。火にかけ沸いたら取り出す。薄口しょうゆで味を調え野菜を入れて最後にみぞれを積もらせる。ワラサは洗う程度で十分だ。小鉢に取ってカボスを搾れば秋の味覚シンフォニーよ。

 フハフハと頬張る家人。「この魚、まだ大きくなるんでしょ」。「魚屋さんが…ブリッ」。思い切り頭を張られたね。

 ○…2人合わせて174歳。豊島区の時計屋さん、井上栄一さんは御年90歳。「昨年前立腺がんが見つかってね」。危機的状況の中「薬が奇跡的に合った」。医者も釣りは健康にいいと薦めてくれるという。「4歳からのフナに始まりワラサで終われれば」。スポニチ党だ。お供の84歳・岩田守弘さん(自営)は「50年ほど前、磯釣りクラブで知り合って以来の友人。今でも年に1、2回一緒に出掛ける」。お達者コンビは岩田さんが1匹ゲット。さて半身ずつになったかな。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、宇佐美・清貢丸=(電)0557(48)9110。午前5時半出船 料金1万4000円(コマセ、付け餌、氷込み)。

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