釣り歴60年 金アジ60匹 焦らず“時合”見定めのアドバイス

[ 2021年10月19日 07:13 ]

大ベテランの野沢秀和さんは良型マアジを次々ゲット          
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 【釣り新鮮便】食欲の秋には大型マアジが食べたい。旬は夏の魚だが、観音崎周辺は一年を通じおいしいマアジが釣れることで知られる。中でも居つきものは「金アジ」と呼ばれ、薄い金色に輝く引き締まった身が特徴。魅力満点のマアジを狙いに鴨居・おかだ丸から出船した。(後藤 賢治)

 釣り場まではわずか10分。岡田恒夫船長の「ハイどうぞ」の合図で一斉に仕掛けを投入した。仕掛けは片天3本バリ、ムツバリ10号、ハリス1・5号を使用。釣り方は130号のオモリが着底したら糸フケを取り、リールを3回巻き2メートル上げた所でコマセをまき、再び2回巻いて「底上1・5~2メートル」の指示ダナをキープする。底には起伏があるので、こまめにタナを取り直すのが数を伸ばすコツだ。

 開始直後から20~25センチが釣れ始めたところ、小平市の小野慶太朗さん(58)は早くも30センチ級をゲット。「金アジはキラキラしていてきれいですね。食べてもおいしいし」と満面の笑み。「大アジが食ったかな?」との声の主は三鷹市の浅野数高さん(63)。上がってきたのは約500グラムのマハタで「2匹目です。唐揚げにして中華料理風のあんかけで食べます」とニンマリ。思いがけない出合いもある。

 2時間程経過したところで潮が速くなり、オマツリ多発で大苦戦。ポイントを点々と変えていると、横浜市の野沢秀和さん(77)が「焦らなくても大丈夫。あと1時間過ぎれば時合が来ます」とアドバイスしてくれた。聞くと釣り歴は60年のベテランで「深さに合わせた自作のアンドンビシを使ったコマセワーク」を教えてもらっていたところ、待望の“時合”が到来した。

 船内では30~35センチの大型がゾロゾロ釣れ上がっているのに、筆者は魚が掛かっても連続でバラしてしまう始末。その様子を見ていた岡田船長が「ドラグをもっと締めないと。ハリ掛かりが悪くなる原因ですよ」。ドラグを締めたら一発解消!マダイや青物が食ってきた場合に備え、緩めたことが裏目に出るとは…。教訓になった。

 「後期高齢者だけど釣果は負けたくない!」と野沢さんは計60匹。筆者は30センチ以上21匹を含む34匹とまずまず。最近はライトタックルでのマアジ釣りが人気だが、ビシで狙う“金アジ”は大型ばかり。これはやめられない。

 ○…岡田船長は4月、脊柱管狭窄(きょうさく)症で手術した。数カ月間は出船を見合わせたため心配するファンも多かった。現在も背中にボルト8本入っているが「家族やお客さんのおかげで元気になりました」。完全復活ではないため、この日はおい・岡田好央さん(53)が助手として乗船。ヘルプしながら竿を出したのに70匹とはさすが。

 金アジをおいしく食す!東京・瑞穂町の「寿し長」大将・長谷川勇一さんのお薦めは「マアジと信州マツタケの絶品天ぷら」。(1)マアジを三枚におろす(2)頭と中骨を芯までじっくり油で揚げる(3)縦4等分にしたマツタケを、マアジの身で巻いてようじで止める(4)(3)に粉を付けて天ぷらにする(5)ナス、ギンナン、そうめん(乾麺)も揚げる。盛り付けは(2)を敷いた上に野菜類と(4)を乗せて完成。試食してもらった店のお客さんからは「アジのうまみとマツタケの香りが最高」との声。アフターフィシングの醍醐味(だいごみ)も一緒に味わえる逸品だ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鴨居・おかだ丸=(電)046(841)0306。出船は午前7時20分、乗合料金は氷付き8700円。出船スケジュールは要確認。

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