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ドヤ顔クロ大51センチ 秋は大チャンス“年無し”出た

[ 2021年10月4日 07:19 ]

清水さんが上げた大物は51センチ
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】秋口は大物クロダイのチャンスだ。このほど秋田県男鹿市の相川漁港に釣行した。仲間にはとんでもないビッグサイズのクロダイがヒットした。(スポニチAPC・小林純平)

 釣り場は相川漁港の小さな堤防。この時季のクロダイは、夏場を乗り切り、体力も回復して強烈な引きをみせる。地元の清水俊一さん(57歳=会社員)に同行した。

 堤防というより、桟橋と言った方がピッタリする場所だ。清水さんは、先端から沖に向かって30メートル付近のポイントまで遠投する。深さは4メートル前後で底狙いだ。

 清水さんのまき餌はマルキユー「ナンバー湾チヌ2」を主体として、まとまりを良くして遠投用に仕上げている。

 まだまだ水温は高いので、一番の気掛かりはフグやアジ、小サバなどの餌取りの動きだが、この日は、時々豆アジが釣れるだけで、オキアミが残ってくることもある。この状況が続いてくれたらクロダイのチャンスは大いにある。

 1時間ほど経過して筆者にクロダイが…。しかしクロダイとは呼べないカイズ(クロダイの幼魚、25センチ前後)が連発した。清水さんにはまだ当たりは出ていないという。だが餌取りがいなくなった様子から「そろそろ、食ってくるかも」と、つぶやきながらまき餌を繰り返す。

 筆者が手の平大のカイズを取り込んでいる時に、いきなり清水さんが「これはデカイ!」と叫んだ。見るとロッドが折れそうなぐらい弓なりになっていた。慌てることなく、ゆっくりやりとりを繰り返しているが、なかなかリールが巻けない。海底は障害物もないから相手の引きに合わせて、ラインを出すときもあるが、少しずつだが堤防に寄せている。

 とうとう、ウキが見えた。あと4メートルで水面に。浮かび上がった本命は一目で50センチクラスと確認ができた。だが、清水さんにはまだ笑顔はない。そして筆者が差し出すタモに誘導して収まった瞬間、思わず握手!

 今シーズン、マダイは絶好調だがクロダイにはすっかり見放されていた清水さんはこの1匹でドヤ顔に。久しぶりの“年無し”クロダイ51センチの超大物であった。

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