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粒根のボス攻略 3キロ級ヒラメ 魚影集結ステージ「海のオアシス」

[ 2021年9月24日 07:00 ]

佐藤さんに70センチ級
Photo By スポニチ

 【ガイド】宮城県仙台湾でヒラメが釣れている。天然の粒根が点在し、90センチ超の大型や数釣りが楽しめる。閖上・永勝丸に乗り込んだ。(スポニチAPC・菅野 順也)

 海は広いな、大きいな♪広大な海を上から見ても分からないが、海底の形状は「岩」「砂」「泥」など異なる。砂地の中にポツリと現れる「粒根」は海のオアシス。そこではプランクトンを捕食する小魚、小魚を補食する大型魚の順に食物連鎖の営みがあり、魚影がとても濃い。オアシスに居着く底物の王者として君臨するのがヒラメだ。

 午前5時、閖上港から出船した永勝丸は30分走って、水深22メートルの粒根に到着。ここが海のオアシスだ。餌のマイワシが配られて、遠藤学船長からゴーサインが出た。

 仕掛けが海底に届いたら根掛かりを避けて1メートルほど巻いたタナで待つ。生き餌の泳がせ釣りでは余計な誘いなどは無用で、餌の泳ぎに任せるのが鉄則だ。

 「ガツガツ、ゴツン」。私の竿に早速、王者から魚信が伝わってきた。タイミングを合わせて巻き上げるとなかなかの手応えで、62センチが浮上した。

 遠藤船長によると「粒根を中心にして広範囲にヒラメが集まっています。船は根の際に合わせて流しますので、突然食ってきますよ。集中してください」とのこと。その後は、連発ヒットで船上は慌ただしい時間が続いた。

 釣りを始めてまだ2年という、名取市・今野顕介さん(36=自営業)は「地元の海にこんなに魚がたくさんいることは知りませんでした。もっと早く釣りにデビューしておけばよかった」と、3キロクラスをキャッチ。

 職場の釣り仲間3人で乗船の、宮城郡・佐藤隆さん(64=会社員)は「今日はベタ底にタナを合わせると当たりが出ますね。いつもイワシに孫バリを付ける位置など、細かいところにも工夫をしています」と試行錯誤を実らせて70センチを食わせた。

 仙台市のベテラン釣り師、行方俊之さん(73)は「この時季は毎年欠かさずこの船でヒラメを狙います。合わせがうまくいかなくて、じらされるのも面白さですね」と、数回スッポ抜けの後には、連続ヒットで挽回した。

 クロソイやワラサなどのゲストも浮上。私は良型中心に12匹釣ることができた。オアシスの魚影はやはり濃厚だった。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、閖上・永勝丸=(電)090(8255)6083。午前4時半集合。乗合料金1万円。

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