多摩川最上流はフライで制覇 腹ぺこイワナ20センチ級をTKO

[ 2021年9月5日 07:15 ]

小さな沢で釣った20センチ級のイワナ
Photo By スポニチ

 【釣遊録】多摩川の最上流でイワナを狙いました。

 使うフライは何でもいいです。真夏の渓流魚は流れてくるものはなんでも食べます。

 フックサイズは#10~12。全長で1・5センチ前後です。大切なことはフライが見えることです。ドライフライは水面を流しますから、食いついた瞬間を見て合わせるわけです。

 多摩川上流の特徴ですが、先行者がいても時間がたつとすぐに捕食ポジションに戻ってきます。今までの経験ですと餌で釣れない魚もフライで釣ることができます。餌釣りの定番はブドウ虫やミミズですが、水面を流れる虫を演出することはできません。またルアーも同様です。その逆もありフライでは釣れませんが、ルアーなら釣れるという魚もいます。魚は満腹しているわけもないので、警戒心がありつつ食欲もあることを覚えておいてください。

 川に着いた時は午前6時前でしたが、すでに先行車の車が止まっていました。それを気にせずゆっくり釣り上がりました。先行者が攻めなさそうで、イワナがいそうな場所を丁寧に攻めると、超小型のイワナが何匹かフライに浮上してきました。もちろんハリには掛かりません。

 先行者がいるのに魚が出てきたので一安心、そのまま岩の間などを攻めると15センチぐらいのイワナが掛かりました。

 遠征した川では小さいと感じそうですが、多摩川上流ならではと納得し、釣り上ります。そして広い淵では、誰もが攻めそうな場所にイワナが泳いでいるのを見つけました。

 そこへキャストすると一撃でヒットです。今度の魚は18センチぐらいでした。先行者がいるのになぜ?と首をかしげるほどでしたが釣れたのでうれしかったです。

 2匹目を撮影していると、私たちよりも後行者に追いつかれました。彼はルアーでした。尺イワナを含む7匹釣ったそうです。

 そこからしばらく釣り上がると先行者に出会いました。フライでした。追いついてしまったのかと思ったら、適当な場所まで釣ったので下りてきたそうです。3匹釣れたと言っていました。

 せっかくなので、私たちはそのまま釣り上がりました。釣り方が違うので可能性ありとみたのです。案の定、そこから50メートルも釣り上がるとまたイワナが泳いでいるのが見つかりました。そこへフライを投げるとパクッとくわえ、ググッという引きが伝わってきたのですが、惜しくも外れました。

 そこから上流には行けないので、先行者のように戻るしかありませんが、支流の支流を見つけたのでそこへ入ることに。イワナはどんな小さな沢でも水さえあればいます。そういう場所ではルアーを引くこともできないので、フライのパラダイスであることもたまにあります。

 ここではまず同行者の三上隼平さんが新調したロッドでイワナを1匹釣りました。驚くことに彼のティペットは3X(約1・5号)でした。そんな太い糸でも食いついてくるのですから貪欲なことは間違いありません。さらに奥へ進むと今度は私にも3匹ヒットがあり、その1匹が写真の20センチ級でした。

 この日のヒットは半日で9匹。キャッチは6匹でした。丸1日かけて奥へ入ればもっと釣れたかもしれませんが、安全第一であることと、とりあえず型を見たので満足して帰路に就きました。

 多摩川上流もリリースさえ続けていれば天然魚は釣りの対象になるほど繁殖していけるのです。(東京海洋大学客員教授)

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