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フカセよりダンゴ クロダイ40センチ級連発!! 威力まざまざと見せつけられた

[ 2021年8月25日 07:22 ]

ダンゴ釣りで40センチ級を連発した富樫さん
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート 新潟県・寝屋漁港】猛暑の中、新潟県村上市の寝屋漁港でクロダイを狙った。夏の海は餌取りが多かったが、ダンゴ釣りに軍配が上がった。(スポニチAPC・小林 純平)

 釣行した日は、村上市の富樫知之さん(38=会社員)に同行した。クロダイ釣りでは、いろいろな釣法をこなす富樫さんは今回、フカセ釣りではなくダンゴ釣りで挑むという。筆者は慣れたフカセ釣りで勝負することになった。

 港内の水深は5メートル前後。やはり気になるのは小魚の動きである。夏場のしつこい餌取りは、フカセ釣りではいろいろな付け餌を使っても難敵である。

 筆者のまき餌はマルキユー「ナンバー湾チヌ2」を主体とした。一方、ダンゴ釣りの富樫さんは同「紀州マッハ」をベースにした。付け餌は2人とも同「くわせオキアミスーパーハードL」を使用。ほかに練り餌数種類を準備した。

 釣り場は、港内の奥まったポイントで潮はほとんど流れていない様子だが時々、沖向きにゆっくり動くこともある。まさにダンゴ釣りには最適の状況である。

 30分ぐらいでフグやマアジの猛攻が始まった。富樫さんも「ダンゴが割れると、当たりもなくオキアミが消える」とぼやき始めた。当然、筆者のウキには反応がなく付け餌はなくなる。

 「チヌパワーくわせダンゴ」釣りに切り替えて数投目には待望のクロダイが釣れたが、25センチ前後のカイズであった。

 富樫さんにはまだクロダイがヒットしてないが、ダンゴの投入を繰り返している。

 手のひらサイズのカイズを追加して喜んでいる筆者を尻目に、いきなり富樫さんのロッドが湾曲になった。数回の絞り込みでクロダイと確信した富樫さんは、筆者を見てニヤリ。慎重なやりとりで水面に浮き上がったのは40センチクラスのクロダイであった。取り込みを済ませ、すぐに仕掛けを投入してまさかの連発である。またしても40センチをゲットした。

 この日の富樫さんは、カイズも含め十数匹の釣果を達成したが、筆者は3匹のカイズだけで完敗をしてしまった。

 10メートルと離れていない釣り座であっても、釣果には差が出た。ダンゴの威力をまざまざと見せつけられた寝屋漁港であった。

 ▼釣況 鶴岡市温海 フィッシングハウス・ライズ=(電)0235(43)2015。

 【思い出写真館】1972年(昭47)8月26日撮影。「釣りルポ 洲ノ崎沖の根魚」と書かれているネガを見ると、主に狙っていたのはキントキか?

 そして魚を掲げる釣り人の写真とともに見つけたのがコレ。コードが付いているから電動リールか?取材した記者も物珍しさからシャッターを切ったのだろう。

 いまや船釣りでなくてはならない電動リールだが、世界初登場は1967年(昭42)で、ミヤマエの「ミヤエポック67」。これはスピニングリールだった。電動両軸リールの量産品が出回るのは1980年代後半。それよりも15年も前に撮られたこのリールは試作品か?

 「機械あるものは必ず機事あり。機事あるものは必ず機心あり」とは古代中国の思想家、荘子の言葉。「(便利な)機械があれば使うし、使えば必ず機械に頼る心が生まれる」ぐらいの意味。キントキは竿を叩くような強烈な引きが魅力。手巻きのリールでこそ感じることができる魚の生命力もある。(むかし川親方)

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