デビュー戦ハラハラ上げた! シイラ82センチ カツオにマグロ、イルカの群れも

[ 2021年8月1日 18:51 ]

82センチのシイラが實方さんの人生観を大きく変えてしまったかも
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 【奥山文弥の釣遊録】神奈川県三浦半島の長井から兼業遊漁船をチャーターして沖へ出ました。今回は長男・勇樹の学友4人を含む8人での釣りです。

 目標をマグロ1匹に絞らず、出合った魚は何でもいいというルアー五目釣りでした。出港して間もなく、江の島沖で流木を見つけました。

 オフショア初挑戦3人のうち、釣りが初めてという人が2人いたので、まずはここでキャスティング練習を兼ねシイラ狙い。ここでは普段、バス釣りをしているという青木渉さんにいきなりのヒット。結構小さい魚だったのでサバでも掛かったかなと思っていたら、それはこの時季では超レアな「ペンペン」と呼ばれる40センチほどのシイラでした。

 初挑戦の實方一郎さんと、高村和史さんにも続くようにヒットしましたが、その後のやりとりに慣れていないため、繰り返しのジャンプで外れてしまいました。

 それでもいきなりのヒットで「魚ってルアーに本当に食いつくんだ」ととても興奮している様子でした。

 すぐにまた青木さんにヒット。サイズはちょっと大きくなって60センチ級でした。

 その後のヒットはなく、場所移動。しばらく走るとまた流木がありました。ルアーを投げるとすぐに反応がありましたが、例年のようにシイラはたくさんいるわけではなく、1匹、2匹見えるかどうかというぐらいでした。ここでは幸運にも實方さんがヒット。先ほどよりもかなり大きそうです。「落ち着いて、ゆっくり巻いて」など、若者同士でのアドバイスがあり、ジャンプを繰り返しつつ、ハラハラしながらネットに収まったのは良型のシイラでした。後で測ってみたら全長82センチでした。

 本日はまだ始まったばかりなので、彼にこの魚をリリースするかと問うと、「初めて釣った魚なので、持って帰って家族と食べたい」という返事でした。

 自分で釣った魚を食卓に供する喜びは、販売されているどの魚にも変え難いものです。

 船はさらに進みます。「カツオだ!」船長よりも先に勇樹が魚の跳ねを見つけ指さします。船長が急いで船を回すと、それはマグロが交じったカツオのナブラでした。私が推測するに、イワシなどを追っているのではなく、トビウオの稚魚を食べているようでした。

 それまで指導に徹していた畑さんの出番です。彼は大型のペンシルを投げマグロ狙い。周りはジグを投げてカツオ狙いです。

 水面でピシャッと小さな飛沫(ひまつ)を上げて跳ねる魚がほとんどですが時折、銀色の全身を水面時に現しながらジャンプして捕食する姿も見られました。

 さらにそれよりも大きい茶色い魚体を現して跳ねるのは小型のキハダ。通称キメジでした。船長が「この中にデカいマグロも交じってるからお~、そのうち食ってくるだお~」と長井弁丸出しでアドバイスするのと相まって、初体験のみんなは興奮気味です。「跳ねた」「マグロだ」「スゲえ」…そのうち畑さんの大型ペンシルにズバッと出て、「おお、出たあ~」と大騒ぎになりましたが、これは惜しくもフッキングしませんでした。

 大きな水しぶきが上がったので急行すると、それはイルカの大群でした。通常の釣りですとイルカは簡単に見過ごし、釣りに戻るのですが、私たちは船長に頼んでイルカの群れを追ってもらいました。釣りはいつでもできますが、イルカは見たくてもそう簡単に見られませんから。

 ヒットは朝イチしかありませんでしたが、若者たちにとってその後のカツオやマグロの群れ、そして巨大海洋生物を観察して満足度の高い良い思い出となったことでしょう。
(東京海洋大学客員教授)

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