大物ダ~イ!!81センチ マダイヒット リーリング繰り返し10分以上格闘!!

[ 2021年7月14日 07:01 ]

慎重なやりとりで特大のマダイを釣り上げた清水さん
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】秋田県男鹿半島の海は、この夏はいつになくマダイが好調だ。磯周りはもちろん、港内でも大物が釣り上げられている。(スポニチAPC・小林 純平)

 釣り場の、船川港内の岸壁ではすでに地元の釣り仲間、清水俊一さん(56=会社員)が竿を振っていた。ターゲットはクロダイだが、春から不調が続いており表情もさえない。

 水深は6~8メートルでベタ底にタナを合わせた。この釣り場はクロダイも期待できるが、最近は当たりが遠いという。まだクロダイの釣果を得てない清水さんの気合は十分だが、やや自信がなさそうである。

 竿先から遠投ポイントまで、数回仕掛けを投入。気になる餌取りは岸壁近くで多いようだ。とりあえずは30メートル前後に集中してまき餌を入れた。数回繰り返したがオキアミは残ってくる。1時間以上経過しても魚の気配が全く感じられない。だが、こんな状況下でも清水さんは気にする様子もなく、仕掛けの投入を繰り返している。

 2時間ほどでようやく筆者に当たり。手応えも軽いフグがヒットしてきた。連発を予想したが、またしばらく当たりが途絶えた。清水さんは、遠投から竿先10メートルぐらいの近場にポイントを替えた。数回の投入で「餌取りがいなくなった」という。

 いきなり清水さんのリールが悲鳴を上げた。掛けた瞬間は、いくらかロッドでためることができたが、すぐに相手は対岸に向かって疾走していく。竿を伸ばされては万事休すなので、すぐに、リールをフリーにしてラインを出し続けた。約60メートルぐらい走らせたらラインの出が弱くなったので、清水さんは間髪入れずにベイルを戻しレバーブレーキをゆっくり掛けた。使用ロッドはチヌ竿の1号だが極限まで絞り込まれるが、ドラグからラインが出ることはない。

 幾度となくリーリングを繰り返し、10分以上の勝負の末に姿を現したのはマダイ。近くの釣り人からも「でっかい!」と声が上がるほどの大物は81センチだった。

 ▼釣況 男鹿市・つりショップ海風=(電)0185(47)7879。

 ▼使用タックル ロッド=イングラムチヌ1号53、リール=LBDトーナメント、ライン=バリバス「ゼロフカセ」2号、ハリス=同「ゼロハリス」1・5号、ハリ=チヌ4号、ウキ=遠矢ウキ超遠投小0・8号。

 ◎思い出写真館 東京湾のアオギス脚立釣りの風景。撮影は1967年(昭42)6月12日。木更津沖辺りか。かつては湾内に多く棲息していたアオギスも干潟の開発や生活排水による汚染でいなくなる。おそらく最後のころの写真ではないか。

 アオギス釣りについて、落語家の3代目三遊亭金馬が著書「江戸前の釣り」で「元禄時代から釣っていたようだ」と書いている。

 大正5、6年ごろの話では「長さ一丈ぐらい(約3メートル)、はしごをふたつ合わせたようなものを船の表に積んで」釣り場へ向かう。脚立を組み立て、釣り人を乗せる。

 艪(ろ)で立ちこぎをする人は船頭さんか?深川・吉野屋の吉野吾朗船長に確認したら「祖父から聞いた話です。お客さんの釣果を聞いて回り、釣れてなければ場所を移動させるための人でしょう」とのこと。

 アオギスは警戒心が強く船の影などで散ってしまう。だから脚立釣り。3メートル以上の長いのべ竿を使い、釣れた魚は「前びく」に入れる。

 再び金馬の文を引く。「暗いうちに脚立へ乗っていると、空の星がひとつふたつと消えていく。だんだん四方が明るくなる。それに初夏だ。見ると、点々と脚立が見えてくる。上に人が座っている。海の真ん中で夜明けを待つ。これが江戸者には千両の値うちがある」 (昔家 桃之助)

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