強烈な引き!!“メタボ”バス9匹 魔法の練習場で“本番”シミュレーション

[ 2021年7月11日 06:19 ]

ドリフトフライにヒットしたプリプリのブラックバス。尾びれの下が欠けているのは産卵床を掘った後?
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 【奥山文弥の釣遊録】ブラックバス(オオクチバス)はルアーフィッシングの対象魚として以前は最もポピュラーでした。しかし、その食性から05年に特定外来生物に指定されました。野池などでは駆除が始まり、その棲息域が縮小したためか非常に釣りづらくなりました。生態系破壊王は人間なのに、バスの駆除に正義感を感じている人もいて、面白おかしく放送して視聴率を稼ごうとしているメディアに踊らされているとしか思えません。

 約20年ぶりにバス釣りを再開した私は昨年6月から何回か出掛けているのですが、まだ4匹しか釣っていません(河口湖は3回行って1匹。相模湖は4回行って3匹。芦ノ湖は4回行ってゼロ)。

 釣り人が多くなり賢くなったのか、それとも私の昔の技術では通用しないのか、もはやブラックバスは身近で手ごろな魚ではなくなってしまったのではないかとさえ思います。

 そんなバス釣りを練習できる場所があります。前橋市郊外の赤城山麓にある「宮城アングラーズビレッジ」です。ここは外来生物法が施行される前に許可を取り、指定魚のオオクチバス、ストライプドバス、アメリカナマズを対象魚として管理釣り場を営業継続しています。

 野池スタイルの釣り場にオオクチバスが大量に放流されているため、魚がどこにいるのか分からないということはありません。スタッフの「なべちゃん」こと宮田朋也さんによれば、エリア全体で約1万匹弱のバスがいるそうです。つまりバスはどこにでもいるということで、実際に透明度がある場所では足元にたくさんいるのが見えました。

 バスたちは賢く、偽物が飛んで来たり目の前に来るのを知っていますが、その食欲のためか、見破れないルアーが来ると食いついてしまうというわけです。もしかしたら逃がしてもらえるのも知っているかも。

 私はバス釣りの練習のために、同所へ行きました。早朝はまずダウンショットリグで開始。ルアーは最初、昨年もここでよく釣れたジャッカル「シザーコム」を試しました。これにはヒットはあるものの、2匹連続でバラしてしまいました。そこでルアーを「フリックシェイク」というミミズ形のルアーの真ん中にフックを刺し、ワッキースタイルでキャストすると1投目でヒット、そしてジャンプ。「やっぱりバス釣りはこうでなくっちゃ」と感動しました。そして2匹目、3匹目もほどなくして掛かりました。ここまでの所要時間は約1時間でしたが、ヒットは5回。この釣り場に慣れている方々は入れ掛かりでした。

 私も下池で釣り開始。今度は前からやってみたかったドリフトフライというリップ付きのミノールアーのリップを切って、ダウンショットで投げることです。このルアーは小魚そっくりにできていて、ソフトルアーなのに泳ぐという特徴がありますが、それを無視しての釣り方です。

 池の底にミノーを漂わせ、弱ったようにほとんど動かさない方法です。バスは底の餌も拾うことを知っていたのでやってみたら、いきなりヒットし、引きも強烈。上げてみると丸々と太ったバスでした。

 この方法で3匹追加。合計9匹釣って、朝のひとときを終えました。

 その後、ストライプドバスをフライで狙いましたが、これがまた凄かったです。同行した三上隼平さんは65センチというビッグサイズを釣り上げました。

 宮城アングラーズビレッジは初心者指導が優れてかならず釣らせてくれます。この夏、ご家族連れで是非どうぞ。(東京海洋大学客員教授)

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