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タチまち16匹!! シーズン開幕!初挑戦でもニコニコ

[ 2021年7月8日 07:06 ]

大物に笑みがこぼれる平野シェフ
Photo By スポニチ

 東京湾に待望“夏タチ”シーズンがやって来た。主力のサイズは80センチ前後。これに120センチ超級、60センチ前後のミニと、大・中・小が入り交じるのが特徴だ。一発大物狙いはテンヤ、数ならテッパンの天ビンで。さて、あなたはどう狙う。(スポニチAPC・林 悠二)

 ◎八景・鴨下丸
 東京湾口の観音崎沖はタチウオ銀座。夏タチが開幕してから間がないのに大きな船団ができている。片舷に5人ずつが並ぶ鴨下丸も早速、仲間入りだ。

 「反応山盛り!タナは15~30メートルです」――。自信に満ちた高山将彦船長のアナウンス。水深70メートル前後の深場だがタナが浅い。水温の低い冬場は海底近くが遊泳層だったが、適温を迎えて活性化。宙で活発に餌を追いだしたのだ。

 タチウオは口を開けて餌を待っていた。1投目から早くも当たり。仕掛けを35メートルまで落とし30~40センチ幅で誘って、ちょうど30メートルでガツン!第1号は85センチ。F(指幅)4本ながら、1メートル超級を思わせる猛烈な重圧感。タチ独特の引き味に興奮しきり。

 群れなのか銀色のサーベルが各所で上がりだす。だが、半年ぶりの相手は手ごわい。合わせ損ないが2回、水面までもう一歩でハリス切れ…これにはメゲた。

 そんな中、順調に数を伸ばしたのが杉並区の小西翔さん(39=製パン業)。朝方、船長助手から誘いの手ほどきを受けていた人だ。小幅で鋭くメリハリをつけた誘い。これを続けていると「アッ、来ましたよ」――。その後も快進撃は続く。

 「初挑戦。とりあえず1匹と思っていたら8匹目」とニコニコ顔。この日、トップは17匹で、ビギナーの小西さんは16匹。早くもタチ・マスターの仲間入りだ。

 ◯…“メガタチ”に迫る大型が出た。117センチを上げたのは八王子市でフレンチレストランを営む平野智文さん(52)。こちらも人生初タチウオ組。日頃は新島のキンメダイを狙い“獲物”はお店の看板メニューにも。竿を小脇に構えて誘い続ける初タチ。「腕が痛くなった」と顔をしかめたが、後半に1メートルオーバーを連発し計7匹。「焦がしバターやムニエルもいいね」――早くもメニューを考えていた。

 ◯…大型が出ると評判のテンヤ釣り。専門狙いだと数が伸びずに我慢を強いられ、この日、専門に狙った人は3匹。だが、120センチを上げて納得顔。船中で大型が出た時がチャンスで、天ビンから切り替えた人が1メートル超えを2連発。この“二毛作”作戦はやる手。次回の釣行にはテンヤ(40、50号)とマイワシ餌を準備して行かなくっちゃ。

 ◎タチウオの三つ編み焼き 胴で2つに割り下方を使う。三枚におろし尾の付け根を残し包丁で2本の筋切り。三つ編みにして塩コショウ→焼きで完成。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。乗合は午前7時20分出船。料金は餌付き8500円。女性、中学生以下は5000円。各地から乗合が出船中。

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