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やっぱ梅雨やねん!やっぱスズキやねん!強烈アタリで60センチがヒット!! 岡山市中区・旭川尻

[ 2021年6月23日 05:30 ]

旬のスズキを釣り上げ思わずほほも緩む                              
Photo By 提供写真

 梅雨本番になってきた。今回のターゲットは、これから旬を迎える大物スズキ。シーズンは今しかないと好条件の雨後の濁りを狙い、定評ある岡山市中区にある旭川尻にナイトフィッシングに出かけた。期待の海は濁っておらず落胆したが、魚影の濃いエリア。干潮から潮が込み始めると不安も解消する強烈なアタリで60センチがヒット。さらに、チヌ、キビレとアタリが連発し大物の乱舞を経験した。短時間だったが入れ食いを楽しむことができた。(スポニチAPC・松尾 幸浩)

 旭川は県の中央部を流域とし、新岡山港の西側が川尻となる。今回は河口域から夜釣りで大物を狙ってみた。前夜にかなりの雨が降ったので、下流域にも濁りが発生しているだろうと期待して現地到着が午後6時ごろ。ところが、護岸から海を見て驚いた。全く濁りが見えないのだ。これには本当にがっくりとなった。

 梅雨時期の河口域は上流から雨水が大量に流入し、魚の活性も非常に高くなってベストポイントとなる。スズキやチヌなど本格的に釣れるようになるのが旭川尻のパターンだが、これでは厳しい。しかも、ベタナギでまるで湖面のような静けさだった。

 潮も小潮で干潮が午後8時ごろと、早くも護岸の捨て石が顔を出し、潮が低い最低の状況だった。濁りもなく、これで釣れるのか半信半疑だったが、一応タックルだけ準備して、潮が変わるまで待機する。水深は約3メートルほどと浅く、砂泥底で根掛かりもほとんどなく釣りやすい。暗くなると満天の星空で、雨の心配はなさそうとこちらはひと安心した。

 潮が込みに変わったのは9時過ぎ。ゆっくりと上流の方に流れ出したので、丸セイゴ18号のハリに大きなユムシを刺して西方向にフルスイング。投げ釣りのセオリー通りに「遠・中・近」と投げ分けて、竿を三脚に置きアタリを待った。すると、遠投の竿先ライトがコンコンと躍り、すぐにジィーッとリールのドラグが鳴った。

 バシッと合わせるとズシッとした重量感で竿が大きく曲がり乗った。すぐに海面にジャンプして得意のエラ洗いで抵抗する。本命のスズキだ。慎重にやりとりして抜き上げたのは60センチもあり、他の竿も遠投して沖合狙いにした。それからは群れが来たのかアタリが連発し、55センチと58センチがヒットと本命の3連発にはびっくり。当初の不安も一気に消し飛び、思わず口元が緩む。やはり下流域は餌も豊富で魚影が濃いエリアなのだ。

 潮がどんどん速くなるとスズキのアタリが止まり、今度はシルバーメタリックに輝く大型チヌとキビレの群れが来た。型もほとんど45センチ前後もあり、グイグイと締め込む好ファイトの連続でうれしい悲鳴。これもまた楽しい。最後に37センチ、40センチのハネも連発と、クーラーボックスの中は満タンという充実した釣りとなり、午前0時過ぎに納竿した。条件が悪い中でも入れ食いを味わうことができ、刺し身、塩焼き、ムニエルと旬の季節の味わいもピカイチだった。

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