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甘く見ないで!!大サバの甘酢あんかけ 30年前の嫌われ者…44センチ艶っぽさにグラリ

[ 2021年6月8日 07:22 ]

サバの甘酢あんかけ                               
Photo By スポニチ

 【一釣一品食べま専科】サバを食す。甘酢あんかけでね。平塚・庄三郎丸のヒラメ・五目を楽しもうと出掛けた。本命はもちろん、大型カサゴ、ハタ類、さらにオオニベまでも楽しめる。でもね、外道の大マサバを手にして考えが変わった。44センチもあるんだもの。(スポニチAPC・町田 孟)

 サバほどの下克上魚はないんじゃないかな。20年ほど前の扱いはひどいものだったからね。オマツリの原因になるし、狙ったタナにたどり着けないし。「なんだサバか」と憎々しげに海へ放り投げるか、船べりに放置するか。邪魔者、嫌われ者だった。

 それがどうだい。「関サバ」がブランド化に成功、「金華サバ」「松輪サバ」など続々と美味を誇るようになっちゃってさ。しかも不漁が続いているときている。

 太め・大きめが上がるとグラッときちまうんだな。しかも黄色がかっているときた。あのやんちゃ娘がこんなに艶っぽく…の気分。大事にお持ち帰りしなきゃ罰が当たる。

 【釣戦】

 良型カサゴ、アカハタはなんとかものにできた。で、本命は…。オデコをポンポンと叩くしかない。コツンと来て40数えても、なーんも起きなかった。

 能書き言える立場じゃないけれど、まあ、中村友紀船長=写真=のアドバイスを次回の糧にしようか。「こまめなタナ取り。それしかない」。宿の仕掛けには1本バリと2本バリがある。微妙な違いはあるが、どちらも底を切るのは「30センチまで」。

 水深は15~20メートル。徐々に深場を狙うようになると「80メートルほどでマダイも出ますよ」。だいご味はこれからだ。

 【クッキング】

 下処理をして3枚に。3センチ幅くらいに切り分けて酒、しょう油、おろししょうがで下味をつける。片栗粉をまぶして170~180度の油で揚げて油切りしておく。ニンジンを千切り、紫タマネギ(タマネギでも)は繊維を断つように半月に。ピーマン、シイタケ。

 ゴマ油で野菜を炒め、しんなりしたら鶏がらスープのもと少々。同量の酒、酢、砂糖、しょう油を回し入れ、沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつける。数秒後にサバを戻し軽く絡めて大皿に。

 コロナで出歩かなくなった家人。「少し太り気味。糖分控えなきゃ。50キロ超えちゃう」。エーッ、サバ読みなさんな。

 ○…ヒラメの格言無視は翁長精一郎さん (45)だ。なんせ置き竿で食わせたのだから達人?業だ。しかも「人生3匹のうちの2匹も!」。船釣り歴は5年ほど。マダイの一つテンヤにも凝っていて「3キロ級がバンバン」。庄三郎丸では「マグロを2回かけていずれもバラシ。10年かけて1匹を」。自営業。GWは釣り漬けで「7回以上かな。独身でなきゃあできないス」。歓喜のヒラメは「近所の寿司店へ持ち込み」。美酒に酔ったに違いない。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船は6時半。乗合料金1万円。

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