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ヘラは胃袋をつかめ!! ダンゴ作り試行錯誤で40匹

[ 2021年6月7日 07:18 ]

良型ヘラを釣ることができました。マスクの小山先生もうれしそう
Photo By スポニチ

 【何でも釣ってやろう!】ヘラブナ、トラウト、海釣りまで何でもござれの癒やし系“釣り姉貴”石坂衣里の新企画がスタート。第1回は千葉県柏市の清遊湖でヘラブナを狙った。

 釣り座は南桟橋5番。ヘラブナ釣りの先生は、シマノのアドバイザー・小山圭造さんです。沖に行くにしたがって深くなるカケ上がり、魚が着きやすいポイントのようです。

 当日の道具と仕掛け選びは小山さんにアドバイスをもらいながら、竿はシマノ「景仙 桔梗」。取り回しやすさで8尺を選択しました。ウキは「水峯 圭造バージョン」のボディー6センチ、トップ6センチ、フット8センチ、仕掛けは道糸0・8号に、ハリス0・4号の30センチと40センチそれぞれに、ハリはオーナー「バラサ」#5をセット。そして板オモリをチョキチョキして浮力を調整して完成。

 次は餌作りです。マルキユー「バラケマッハ」100ミリリットル、同「凄麩」100ミリリットル、同「カルネバ」200ミリリットルに水100ミリリットルを加え、手際よく指先でかき混ぜます。

 竿、仕掛け、餌の準備ができたところでいざ釣り開始です。

 釣り方はウキゴムからオモリまでの長さを1メートルでセッティングする「メーター両ダンゴ」。まずは魚を寄せるために、餌を何度も打ち返したのですが、なかなか当たりがきません。

 それでも、焦らず丁寧な餌付けを心掛けながら釣りを続けます。振り込みで取れてしまわないように、そして手早く。簡単そうに見えてこれがまた難しい。1時間くらい経過し、やっとウキに変化が!初めての当たりにハッとして合わせるも釣れず。

 「ん?今のは釣れてもいいのになぁ?惜しい!」と、隣で小山さんが元気づけてくれます。その後も同じようなことが続き「これは“カラツン”って言うんだよ!」と、小山さん。

 「カラツン」とは当たりが出てるのに合わせても釣れないというヘラ釣り用語です。その後もカラツンが続き小山さんのアドバイスで餌に粘りをつけてみることにしました。

 「カルネバ」を足して先ほどよりしっかりと練り、再投入するとヘラブナ好みの餌になったようで、1投目からヒット。このペースを崩さないように手返しよく釣り続け、順調に釣果が伸びていきます。

 途中釣れない時間が続いた時は、餌を極力小さくしたり水分を足して軟らかくしたりと、いろいろ試しました。

 すると今度は、ウキが沈む前に釣れることも。これが「アゲツン」。ヘラ釣りの用語はとてもオシャレですね。

 朝のうちは釣れない時間が続き、途中から風が吹きだし、波立つ水面でウキが見えにくくなって悪戦苦闘。「今日はダメかな…」と不安でしたが、当日の釣果は午後2時までに800グラム超の良型を含む40匹。釣果を伸ばすには、餌を打ち返す回数を増やすための素早い手返し、そして刻々と変わる状況に応じて、ヘラブナ好みの餌を作ることが大切だと感じました。

 あらゆる釣りの中でも特に奥が深いと言われているヘラブナ釣り。繊細な竿や仕掛けにウキ、小さなハリ、自分で配合する練り餌。ヘラブナ釣りの魅力にどんどん引き込まれています。

 ▼釣況 清遊湖管理事務所=(電)04(7193)1255。

 ◇石坂 衣里(いしざか・えり)1979年(昭54)生まれ、群馬県出身。釣り糸「サンヨーナイロン」アンバサダーとして活動。ヘラやトラウトの淡水をはじめ、沖釣りへも通い詰める癒やし系釣り姉貴。

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