開始数秒で28センチ級 サイサキ良くWゲット

[ 2021年6月3日 07:26 ]

順調な滑り出しを見せた上田さんは一荷
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 【名人への道 決め手はコレ!】“梅雨イサキ”が各地で活況。産卵を控えて腹が真子や白子でふくらみ始め、脂もノリノリだ。福浦・よしひさ丸が狙う初島沖も今が盛り、釣果が上向きだしている。6メートルの長ハリスで狙うが、餌取りも多いこのシーズン。ご当地、独特の攻略法はこれだ。(スポニチAPC・林 悠二)

 タナを取って数秒後、強引に竿先が絞り込まれた。28センチ級のダブル。一荷で上がったイサキは身が締まりズシリと重い。餌のオキアミを付け替え、投入すると再びギュギューン。

 “ツ抜け”(10匹超え)には手間がかからなかった。

 初島沖での指示ダナは44メートル。地域によって釣り方もいろいろ。ハリスは3~4・5メートルが相場だが、ここは伊東地区と同様に6メートルと長い。しかも狙い方が独特。仕掛けを指示ダナよりも10メートル余分に送り出し、手巻きでタナまで一気に巻き上げる。後は静かに当たりを待つ釣法。

 「余分な誘いは餌取りを呼ぶだけです」とは23歳の高橋勝久船長。なるほど、レクチャー通りに操作すると当たりが…。

 「また、良い反応が入って来ましたよ」――魚群を追って移動を繰り返す船。ソナーをのぞき込む船長から、再び景気の良い投入合図だ。

 右舷トモで良型に目を細めるのは、横浜市の上田富久史さん(73)。餌付けが面倒なので3本から2本バリに替えての一荷連発。関東一円、250の地区を行脚、福浦は実に25年ぶりだとか。

 8時を過ぎると食いは一服したが、中盤以降に手返しの忙しさが復調。胴の間では足立区の大曽根康弘さん(62=自営業)が順調に数を伸ばす。そして締めは納竿10分前、トリプルヒットの達成。

 「4月から3回目の釣行。貧果続きをこれで払しょく、リベンジできました」。ほくそ笑んだ。

 当日の平均釣果は20~30匹、トップは38匹。サイズは25~36センチだった。

 ◯…交互にリーリングを楽しむのは、青梅市の蔓木(かぶらぎ)聡さん(56=会社員)、勇波(ゆうな)さん(22=同)親子。釣り好きの2人だが2年ぶりの釣行とか。脂の乗ったイサキを手に「炙(あぶ)り、刺し身が楽しみ。干物にして真空パックして冷凍すれば、いつまでも楽しめる」とグルメ談議に花を咲かせていた。

 コマセカゴに詰めるオキアミの量が極端に少ない。「ほんのひとつまみ、20~30匹で十分」とは船長。プラカゴの場合は下の窓を閉めて、上窓は全開。指示ダナの10メートル下で止め、ここから一気にタナまで上げて当たりを待つ。カゴの中は水流で空っぽになるが、コマセの煙幕を追って来た魚が餌に飛び付く寸法。タナまでの巻き上げは「手巻きが良い」は父親、稔船長譲りのこだわりだ。手で巻くと天ビンが左右に揺れてコマセが散り、良い誘いになる。指示ダナに戻す頃にはコマセは出切っているが、ここで余計なシャクリをしないのも餌取りを呼ばないコツなのだ。

 船は魚探反応の上に乗せるため、コマセで魚は寄り集まっている。最初の当たりが出たら50センチ巻き取り、次の魚信を待つ。うまくすればトリプルヒットも。

 また、“イサキはタナを釣れ”の格言があり、タナにシビアな魚。指示ダナが2メートルズレても食い渋る。道糸のマーカーで正確に取ることが決め手だ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。乗合は福浦港に午前4時40分集合。料金は餌と氷付き1万円。仕掛け500円。

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