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“天然遡上”健在!! 関東地区で解禁 いきなり21センチいきなり80匹

[ 2021年6月2日 07:29 ]

道志川・この間沢地区にあるキャンプ場付近には多くの釣り人で賑わった
Photo By スポニチ

 【2021アユ】アユ釣りシーズン開幕!1日、関東地区の主要河川が解禁を迎えた。好天に恵まれたが栃木県の那珂川では前夜の豪雨の影響で水温が低下し追いは低調。一方、神奈川、静岡、山梨各県の有名河川では早くも良型が竿を絞るなど好スタートとなった。

 ◎那珂川(栃木)

 那珂川北部漁協管内でこの日の入川者は前年比3割減の約800人。緊急事態宣言が再延長されたことで「県境をまたいで来る東京圏内からのお客さんが減ったのでは…」と組合長の薄井一郎さん(78)は分析する。

 解禁時の水温は12・5度。適水温は16~17度だから最初、アユはほとんどオトリを追わなかったが、午前11時前には上流部の箒川の高速道上で25匹釣ったとの情報も。釣れたのは14~15センチの放流魚が中心だった。

 今季、最初にアユの遡上(そじょう)が茂木町で確認されたのは「例年より10日早い」(薄井さん)3月25日。5月7日には那珂川と余笹川の合流地点で確認されており、豊富な“天然遡上の川”は今季も健在だ。加えて漁協では4月3日から5月7日まで3回にわたり約56万匹を放流。那珂川産のアユから採卵して県の種苗センターで育てた12~13センチ(8~10グラム)の稚魚で「冷水病に強い魚です」と薄井さんは話した。

 那珂橋下で竿を出していたのは地元・大田原市の稲葉清さん(78)。正午までに2匹の貧果だったが「昨夜は(解禁が)楽しみで眠れなかった。今日は誕生日よりも、結婚記念日よりも特別な日なんですよ」。アユ釣り歴50年のベテランは、週4回は那珂川で竿を出すという。

 今月は放流ものが主体。7月に入ってから天然ものが活発にオトリを追うのは例年のパターンだ。(笠原然朗)

 ◎桂川(山梨)

 人気河川だけあり約2000人の友釣りファンが集結した。水温17度とまずまずの条件下。本流部の猿橋付近が特に良く、正午前で17~21センチを80匹と驚きの釣果を叩き出した人も現われた。

 ◎稲生沢川(静岡)

 全川で約60人を集めてスタート。正午前で14~19センチを20匹も釣った人も出た。

 ◎道志川(神奈川)

 地元の釣り人を中心に約50人が集まった。筆者は釣友とともに、この間沢キャンプ場下のチャラ瀬に入川。正午前までに10~17センチを53匹が掛かるご機嫌なスタートとなった。小さいサイズも交じっており、グングン成長しそうで楽しみだ。

 ◎酒匂川(神奈川)

 待ちわびた約400人のファンでにぎわった。午前11時の時点で本流の報徳橋や、ヤブ下で13~18センチを30匹釣った人も出るほどの好調ぶりだった。(スポニチAPC・諏訪本 修三)

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