88歳 長寿の秘訣3点掛け スルメ&ヤリ5点掛け

[ 2021年4月6日 08:28 ]

岡さん、スルメも3点掛けなどで7匹                               
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 【根ほり葉ほり おじゃま虫ま~す】季節外れのスルメイカが大型ヤリイカ交じりで好調。ならば、イカ道まっしぐらの腰越・飯岡丸へ出向かわねば。南の風が吹いた翌日、荒乗りを期待しておじゃま虫ました。(スポニチAPC・町田 孟)

 「釣れてる」。これに勝る言葉はない。駐車場には車がズラリ。右舷後ろから3番目に腰を下ろして、ふと右隣を見る。かなりのご高齢だ。ただ、所作には無駄がない。つまり手慣れているのだ。しかも、トイレ以外は仕掛け投入からシャクリまでほとんど座ったまま。立ち上がるのは取り込みの時だけだ。

 シャクリ方が独特だった。ストローク幅は1メートル、リールのハンドルは1回転。小刻みに、リズミカルに。今ふうならショートピッチとでも言おうか。それでヤリの5点、スルメの3点と掛けてしまう。

 岡武志さんは御年88歳、米寿を迎えた。大和市から車で通って来る。「もう今年で免許を返上しようかと」。サダ子夫人(72)からしっかと言われているらしい。

 車がなくても「電車があるしね」。リタイアの予定はまだない。イカ以外でも大カマス、東京湾のタコを狙って足を運んだこともある。「なんでもやりますよ」。一昨年はマグロを「4匹。大きいのは34キロ」。一見、達観したようにも映るが、実は剛の者でもあった。

 北海道出身。釣り歴は60年余。オショロコマなどを狙ったりした川育ち。「昭和45年、こっちに出てきました」。もともとは旭川の近くで農業を営んでいた。作業ができなくなる冬には木材を運搬する仕事も手掛けていた。ところが、極寒と戦う第2の糧が「なくなってしまってねえ」。一大決心の末、土地を売って旅立つことに。「幸い友人が寒川でプロパンを扱う店をやっていて手伝ってくれないかと」

 海を初体験したのは「昭和48年、ここ飯岡丸で」。以来半世紀、岡流を磨いてきた。宿の「友の会メンバー」にも名を連ねている。三浦徳人船長=写真=は感心する。「まだまだ元気。なんせ年間最多出漁賞をもらうほどの人なんだ」

 2人の子供と孫4人に恵まれた。趣味は「釣りだけ。月に4、5回は出掛けます」。魚に限らず、好きこそ…の意欲が長寿の秘けつなのかもしれない。

 ○…3月はスルメ異変に沸いた。通常は4、5月からムギイカがスタート。ところが「網に300キロも入った」。三浦船長も驚く現象もここへきて落ち着いてきた。どうやら通りすがりの一団だったようだ。代わりに海の底はヤリの婚活大パーティーの様相だ。50センチのパラソルが次々顔を出している。

◆スルメ2匹とキャベツ炒め

 やっと手にしたスルメ2匹で一品を。「春キャベツとのささっと炒め」(2人前)

 (1)ワタを抜いて胴を筒切り。ゲソ、エンペラも(2)キャベツは4、5枚を食べやすい大きさにち切る(3)エリンギ2本を輪切りに。食感がホタテっぽい(4)ニンニク一片をみじん、ショウガを千切りにして軽く油で炒めたら(2)と(3)を投入。少し遅らせて(1)を。時間は5分が目安。味付けは顆粒(かりゅう)和風だし。酒、しょう油。最後にバターで風味付け。簡単とおいしいの二重奏だ。

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