静岡・御殿場市郊外を流れる鮎沢川で初挑戦 “都会のカラス”尺アマゴに大満足

[ 2021年3月21日 07:12 ]

「トリコロール舞45S」で釣れた尺アマゴと筆者
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 静岡県の御殿場市郊外を流れる鮎沢川に行ってきました。御殿場のルアーの達人、杉山和己さんから強いお誘いを受け、初めての挑戦でした。

 この川の特徴は釣れるアマゴがみんな大きいということです。他の都市近郊の川同様、解禁前には放流するのですが、その平均サイズが25センチ以上なのです。大きいものは30センチを優に超えます。「小さいのはいませんから、タックルはそれなりのものを持ってきてくださいね」と杉山さん。

 ロッドはトルザイトガイド付きのジャッカル「TコネクションS56UL」、リールはダイワ「セルテートビンテージ1003」。ラインはFCスナイパー3ポンドを用意しました。川が小さいので、PEラインは使いませんでした。

 上流の暢気父(のんと)橋から入渓すると、既に何人も釣り人がいました。

 杉山さんが「魚が大きいから、見付けたらその目の前にルアーが泳ぐように流してください」と教えてくれました。通常、渓流のルアーはここにいそうと思うところへ投げ込み、誘い出すようにしてルアーを動かすのですが、全く違いました。「あれ、あれです」と杉山さんがロッドの先端で指してくれたその先には魚影が見えました。

 良さそうな流れの中には魚が定位していたり、淵の中を泳ぎ回っているのが見えました。見付けてルアーを投げると、逃げる魚や全く無視する魚もいました。この川は解禁から川の中を人が歩き回るため、警戒心というよりも人に慣れていて、しかもルアーやハリ付きの餌が流れてくるのを知っているようにも見えました。

 杉山さんの話では、根掛かりを外しに行った後、しばらく置いてそこへ投げてヒットすることもあるとか。

 食い損ねや、当たってもフッキングしない魚も多かったです。この魚を見付けてはキャストする釣りはニュージーランドのサイトフィッシングにも似ていて、魚の動きが全部見えますからヒットしない時でも非常に面白かったです。

 私はあまり他人が使ってなさそうなルアーがいいだろうと、新製品の「トリコロール舞45S」で探りながら釣り下りました。

 やっとヒットした魚は30・5センチ。その写真を撮っていると、地元の人らしき餌釣りのおじいさんが「よく釣れたね。俺は朝早くからやってオデコだよ」とニコニコしながら声を掛けてくれました。

 その魚をリリースし、次なる魚を狙い続けていて気が付いたのは、ここの魚は都会のカラスみたいだと。危険を感じると逃げるけど、餌は食べたいので、すぐにいい場所に戻ってくるのではないかということです。私たちは真剣勝負でしたが、初心者が適当に投げていたスプーンにヒットすることも多々あるそうで、人のプレッシャーがある時は一生懸命やればやるほど釣れないみたいでした。警戒心が薄れ、スイッチが入った時のみヒットするのでのんびりやればいいという考え方もできますね。

 10時ごろには川に日が当たってきました。魚の活性も上がるということで、一度暢気父橋に戻ると場所が空いていました。諦めて帰る地元の仕事前に釣りをする人が多かったのでしょうか?

 空いていた場所を探り続け、先ほどいくつかの魚影を確認しておいた場所で杉山さんのスピナー「メップスアグリアTW」に29・5センチ。その場所をしばらく休ませて、今度は私が同じくスピナー「ルブレックスセルタ」を投げたら32センチがヒットしました。
 放流魚とはいえテクニカルな釣り、しかも尺モノに大満足しました。

(東京海洋大学客員教授)

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