和歌山県串本町の磯 〝肝パン〟カワハギ5匹!! エサ取り名人との知恵比べ

[ 2021年3月3日 05:30 ]

33センチ28センチのジャンボ級肝パンカワハギをダブルで釣り上げ、思わずガッツポーズ!                              
Photo By 提供写真

 厳寒期も終盤を迎えるが、海水温はこれからが一番下がり、釣りものは一段と少なくなる。ならば、天候に左右されず、穏やかで水温の高い湾内の磯から狙え、抜群の食味と独特の釣趣が楽しめるカワハギ狙いが一番。和歌山県串本町の磯への釣行で、うまい肝がパンパンに成長した33センチを筆頭に26センチまでの大型ぞろいを5匹もヒットした。(スポニチAPC・松尾幸浩)

 現地到着は午前5時。久しぶりに気温も高くなるが、午後からは強い西風が吹く予報なので午前中が勝負と5時半に渡船の1番船で出航。白野港から近くに位置するヨコヘラの磯に渡してもらった。

 ここは好釣り場。水深もあり、波が穏やかでマグロの養殖イケスにも近く、冬場の大型カワハギには抜群の実績がある。外が薄明るくなった6時ごろからエサのマムシとアオイソメをハリに付け、キャストを開始する。

 紀伊大島の磯は、年間を通じて水温が高くてカワハギの魚影が濃く、釣りものが少ない厳寒期でも注目の釣り場。ただ、早朝は気温も低く、この日は期待に反して全くアタリがない。朝マズメよりも水温が上がり始める日中の方が魚の活性も良くなり、潮が動いて群れが来る回遊待ちがやはり基本だ。

 要は、そのチャンスタイムをいかに効率よくつかむかで釣果は違ってくる。しばらくは反応すらなかったが、好転したのは10時ごろ。ゆっくりと潮が右に動きだすと正直なものですぐにアタリが出始め、33センチのタカノハダイと28センチもあるガシラがまずヒットする。チャンス到来と注視していると、コンコン、グイーッとサオ先に強い反応が出た。

 少し待ってからバシッと合わせると、手応えも良く、心地よい感触を味わいながら海面を割ったのは狙い通りのカワハギ。それも27センチもある〝肝パン〟で実にうまそう。これで「今夜は薄造りにしてキモしょうゆで一杯やれる」と妄想が膨らむ。この1匹でテンション急上昇する。

 気合を入れて投げ返すと時合に突入したのか一気に食いが立ち、サオ先も軽快に踊って26センチ超を立て続けにキャッチする。小さなオチョボ口をしたエサ取り名人との戦いは、知恵比べとアタリを確実にとらえて掛け合わせるのが醍醐味(だいごみ)。逆に早合わせすると食い逃げやバラシの原因になるので、確実に食い込ますことが大事だ。

 クライマックスは11時過ぎ。遠方までキャストしたサオから、ジィーッとQDが悲鳴を上げた。これはデカイぞ!と慎重に魚の重量感を楽しみながら浮かせると、何と大型カワハギのダブル。計ると33センチ、28センチのジャンボ級で思わずガッツポーズが飛び出す。短時間だったが入れ食い状態にもなり、終わってみれば大型ばかり5匹という好釣果。風が徐々に強くなってきたので昼前に上機嫌での納竿となり、迎えの渡船に飛び乗った。

 帰宅後に味わったキモ合えの刺し身は感動するほどうまかった。ここでのカワハギ釣りシーズンは5月末まで続き、肝パンの大型は3月中が狙い目となる。

 <吸い込みやすい形のハリ使用を>
 カワハギは口元が柔らかいので、十分にハリを飲み込ませてから合わせるのがコツ。そのためにも吸い込みやすい形状のハリを使うのがベストだ。水温低下につれてフォアグラのようにキモが肥大化するカワハギは〝肝パン〟と呼ばれ、ハリに掛けるのが難しい一方、濃厚でうま味にあふれたキモが食べられることが魅力。刺し身だけでなく煮付け、鍋物、焼き物などさまざまな調理法があり、ウロコがなくて下処理も簡単なのでぜひ味わってほしい。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る