記録に残して JGFAが公式認定 そのまま世界記録かも!?

[ 2021年1月17日 07:20 ]

大きな記録の一例。昨年8月に34年ぶりに記録更新されたシロカジキ254.8キロ。380センチm(ラインクラス は130ポンド。茨城県大洗沖)アングラーは岡田順三さん
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 【奥山文弥の釣遊録】今回紹介するのは釣った魚で日本一になる、ということです。

 「釣りの話をする時は両腕を縛ってからにしなさい」と言われるほど釣り人はホラ吹きで、そこまでいかなくても大げさに表現したがるものです。

 そんな自慢をしなくても文化的に記録に残す方法があるのです。

 JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)は釣りのギネスとも言われるIGFA(国際ゲームフィッシュ協会)のルールで日本国内で釣られた魚を日本記録として公式に認定している団体です。ここへ登録すれば良いのです。

 細かいルールや現在の記録、申請方法などはウェブに出ていますからご覧いただくとして、基本は魚とフェアに戦うということです。簡単に言うと魚と戦う時1人でやること、他人や機械器具に頼らないことだけです。つまり魚が大きいからと誰かに竿を支えてもらったり、竿掛けや船縁に竿を置いたり、電動リールを使ったりというのは反則になります。自分自身の力で釣ったことになりませんから。

 「なんだ、じゃあ私は興味ないや」という方はスルーしてください。

 さて記録になるような魚は突然釣れたりすることもあります。あるいは意識してラインクラスを選び釣りをする場合があります。まだ誰もチャレンジしていないので空いているカテゴリーもあります。また釣魚として人気がない種類も手薄ですから誰にでも希望はあるわけです。特に女子はライバルも少ないのでチャンスです。

 魚種によっては日本記録がそのまま世界記録になる場合もありますから、ワクワクしますね。

 では記録狙いを意識し準備するとどんな向上が見られるのか?

 まずライン選びです。強度や特に結び方を気にするようになります。そのため、値段に関係なく使いやすいラインを求めるようになります。例えばですが、2キロの魚を釣るために20ポンド(10キロテスト、ナイロンなら5号、PEなら約1・5号)を使うなら、品質などは全く気にしませんが、4ポンド(2キロテスト、ナイロンなら0・8号)を使う場合は気になります。そのラインがちゃんと2キロ以下で切れる強度なのかも気になります。2キロテストと書いてあるのに品質が良過ぎて例えば2・2キロの強度がある場合、それは2キロテストではなく、1つ上の3キロテストのクラスになるからです。

 ロッドに関してはガイドの滑りの良さ、そしてリールのドラグ性能も重要なことで、このぐらいの力で引っ張ると切れる、ということが身に付くので釣りが間違いなく上手になります。

 ここまであおっておきながら何ですが、記録ばかり追い続けると更新サイズ以下の魚の価値観が変わってしまうので要注意です。釣りを楽しみながら意識していることが重要でそれがさらなる上達への道です。

 JGFA事務局ではお薦めラインや釣り場の案内はしてくれませんが、ライン強度のテストや申請手続きなどのアドバイスをしてくれます。

 記録一覧を見て「俺はこれよりデカいのを釣っている」と自慢する人もいますが、それを申請して記録に残せば個人的な自慢ではなく共通情報として釣り文化になります。
(東京海洋大学客員教授)

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