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大阪・岸和田一文字 冬のごちそう・大型マコガレイ、30センチオーバーWヒット!!

[ 2021年1月13日 05:30 ]

やった!35センチと32センチの大型をダブルでゲットし思わずニンマリ~                              
Photo By 提供写真

 冬型の気圧配置で北風が吹きだすと、気温もグーンと下がって岸和田沖一文字(大阪府岸和田市)ではカレイが釣れ始める。今回は釣って楽しく食べておいしいマコガレイを求めて釣行。短時間だったがゴールデンタイム終了時には期待通りに23~35センチのカレイ11匹の山ができ、30センチオーバーのダブルヒットも経験できるなど夢のような一時となった。(スポニチAPC・松尾幸浩)

 午前5時の一番船に乗船。手軽に美味なマコガレイが狙えるとあって、平日でも渡船は満船に近い状態だ。10分後には埋め立て地の北西から伸びる一文字の「沖の北」に上がった。

 初期のカレイは南端、フェンスのあるカーブ付近に集まるという。小走りで実績場へ向かい、何とか先端寄りで釣り座を確保。ここはまだ暗い時間帯でもヒットするので急いでタックルをセット。丸セイゴ16号の3本バリに青ムシを刺して軽くキャストし、置きザオにしてアタリを待つ。

 この日は冬型も緩む最高の釣り日和だが、早朝は風も強くて寒い。しかもまだ潮が止まっており、ずらりと並んだサオは期待に反して全く動くことがない。ここ1週間ほど大荒れだった影響で一気に水温が下がり、カレイは大挙して接岸しているはずなのに誰もが首を傾げるばかりだ。

 常連さんも「今日は潮が動かず食いが渋いよ」と嘆いている。だが、海面がうっすらと明るくなり、サオ先が視認できるようになった6時40分ごろに状況が好転。まず隣にいた人のサオが大きく曲がり、30センチ級がダブルでヒット。これが合図のように回りでバンバン良型が釣れだした。

 少し出遅れたが当方にもすぐにコンコン、グィーッと大きなアタリがあり、バッチリとアワセが決まって28センチ級の本命をゲット。さらに置きザオが次々にヒットし、締めて血抜きする暇もないうれしい悲鳴状態となった。

 夜明けの30分がゴールデンタイムと聞いていたので、短時間勝負と手返しよく探っていく。1匹目が掛かってもすぐ巻き取らず、仕掛けを動かして2匹目、3匹目と誘って追い食いさせるのがコツだ。ベテランはハリ数を4~5本と多くして〝一投多魚〟方式で数を伸ばしている。

 こちらも負けじと32センチ、35センチの大型ダブルを引き上げ思わずニッコリ。しかも、その後には良型のトリプルヒットもあったが、横着して抜き上げたため、一番大きなサイズはリリースとなってしまった。やはり玉網を使えばと大いに反省した。

 その後は予想通り7時半ごろにピタッとアタリが止まる。9時過ぎまで粘ったが、いつもの静けさに戻ってしまい、11時の迎えの渡船に飛び乗った。帰ってから身は刺し身と煮付け、新鮮な白子は天ぷらや湯引きしてポン酢で頂いたがすべて絶品。釣って食べてともに最高の、釣り人冥利(みょうり)に尽きる釣果となった。

<終盤注目の好釣り場>
 岸和田一文字はカレイ終盤戦注目の好釣り場。漁協の協定で昨年12月15日から産卵の資源保護のため、周辺は底引き網漁が今月15日までの1カ月間禁漁になっている。そのため、白子を抱えたオスのカレイが大挙して押し寄せてくるという。

 当然、この時期を心待ちにしているキャスターも多い。条件が良い日なら1人で2ケタが連発するなど、投点が近いので初心者でも好釣果が期待できる。

 今月中旬までは十分楽しめそうで、大荒れ後のナギの日に出掛ければ大釣りのチャンスもある。ライフジャケット着用とサオ数は3本までに制限されているのでご注意を。

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