船長との釣り談議と特別なカレイ

[ 2020年12月31日 07:03 ]

今年4月、やまさ丸で釣ったカレイ
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【プレーバック2020】大みそか。丑(うし)年の来年はどんな年になるのか?スポニチライター陣が振り返る2020年。悲しみ涙した人、好釣果に笑った人も…。

◎菅野順也

 6月に宮城県七ケ浜、やまさ丸の佐藤大蔵船長が亡くなるという悲しい出来事があった。私と彼は年が近いこともあり、金華山沖のマダラ釣りで初乗船した時に意気投合。スポニチAPCになる前から15年以上の付き合いがあった。カレイ、メバル、イカ、アジ狙いなど、とっておきのポイントに案内してもらった。

 当初は、カレイ釣り競技に没頭していた私のスタイルが批判の的になることもあった。周りから「釣りは競い合うものじゃないよ。楽しさを求めなさい」と叱責(しっせき)されると「菅野君は真面目に取り組んでいます。競技としての釣りもありですよ」と述べて助けられた。魚の生態を熟知していて、釣れる時も釣れない時も理由を教えてくれた。船宿で一晩飲み明かして布団を並べて寝たこともあった。素晴らしい思い出が私の胸には山ほどある。(スポニチAPC)

◎国友博文

 今春の乗っ込みマダイを思い出す。何と、1投目から大ダイが飛びついてきた。

 強い3段引きを何度も楽しませてもらって5匹の釣果。その内訳は4キロ、3キロ、2キロ、1キロ、500グラム。偶然とはいえこんなこともあるものだ。5打数5安打でバラシのないパーフェクトは、ちょっと出来過ぎ。こんな時は、船長の指示ダナや仕掛けの投入タイミングの息がバッチリ。これぞ、あうんの呼吸と言える。

 「大ダイはおいしくない!」と耳にするが、それは間違い。勝山沖の乗っ込み大ダイは、真子を抱えて脂のうま味が凝縮。身は真っ白でアカムツを想像するうまさ。おいっ子、めいっ子の入学祝いに作った姿造りはあっという間にペロリと完食。大ダイからの「めで鯛(たい)」幸せに感謝である。(本紙ライター)

◎恩田誠

 コロナ禍によって遠征釣行が激減し、近場で竿を出すことが多くなった。同じように考える人が多いためか、神奈川県三浦市の城ケ島は、例年以上に磯釣り師でにぎわっていた。アクセスしやすい場所では「場荒れ」が進み、型の良い魚に出合える機会は少ない。半面、細めの仕掛けを使うと、たとえ30センチ級のメジナであっても、やりとりを楽しむことができた。

 不本意な場所で釣りをすることもあった一方、与えられた条件下で最適解を見いだすという、今年ならではの楽しみが生まれたのも事実。好結果が出たことは少なかったものの、まれに良型メジナとの出合いがあり、望外の喜びを感じたことも。制約が多いほど達成感は大きくなる。それを実感した一年だった。(スポニチAPC)

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