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プレーバック2020

[ 2020年12月29日 07:23 ]

右手にテンヤの3キロ、左手に餌木の2キロ。
Photo By スポニチ

 【プレーバック2020】コロナ禍に翻弄(ほんろう)された2020年。“密”を避けて竿を出した。スポニチ釣り面のライター陣が振り返るこの一年。

 ◎町田 孟

 タコ釣りが好きだ。

 最も古典的な釣法で渋糸とテンヤを通した1対1の駆け引き。ときめきが直接手に伝わってくるからだ。ただ、ここ数年、餌木で狙うのが流行している。テンヤとどちらが楽しいだろう。南六郷・ミナミで夏ダコを試した。

 テンヤで数匹召し捕った後、来ましたズッシリが。船長が大声で「船ベリにひっつかれないよう腕を伸ばして取り込みなーっ」。ドサッ!水しぶきとともに足元で大ダコが身をくねらせていた。3キロジャスト。

 餌木はどうか。初挑戦のせいかイマイチなじめない。と、竿先にわずかな変化。エイヤッ、ヤマ勘的に合わせると竿は大曲がりだ。お助けタモに収まったのは2キロ強。鼻タカダコ?一年を通してこの日だけは天まで上がる心地だった。(スポニチAPC)

◎奥山 文弥

 栃木県日光・中禅寺湖にしかいないレイクトラウト。コロナ禍の県またぎ禁止の解除後、夏はボート釣りに通いました。特殊な道具は要りません。シーバスのジギングタックルの流用で釣れてしまいます。ラインはPE1号。ルアーは環境も考え、タングステンジグのジャッカル「ラスパティーン」30グラムにヒットが集中しました。私は68センチが最大でしたが、友人は80センチオーバーも釣り上げています。また早朝レイクを釣った後、岸辺のミノーイングをした時、家内に巨大なニジマスがヒットしました。残念ながら4ポンドラインを切られてしまいました。来年はリベンジしようと計画中です。宿泊する、食事する、ボートを借りることでGo Toがなくても釣りで経済貢献できたと思います。(東京海洋大学客員教授)

◎後藤 賢治

 解禁直後の茨城県波崎沖でのこと。当日は波が高い上にウネリもあり、当たりを取るのが難しそう。そんな不安を抱えたままポイントに到着。はまなす丸・堀田正巳船長の「はい、どうぞ」の合図で仕掛けを投入し、糸フケを取るやいなや、いきなりの当たり。上がってきたのは2キロ級のヒラメ。周りも当たり始め到着までの不安が一気に晴れた。4キロ1匹、2キロ級2匹、1キロ級2匹で、最初に5匹配られた餌の生きイワシのロスはゼロ。時計を見ると40分しかたっていなかった。

 あまりのうれしさに、竿を置き、釣り上手な同乗者にヒラメ料理をいろいろと聞いて回っていたら「今日は10時に早上がりだから釣りなさいよ」とアドバイスされ、慌てて竿を握った。釣果は9匹中ソゲ3匹という活発さ。でも、体が大きい筆者が持つと4キロもソゲに見えちゃうよ!(本紙ライター)

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