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ワカサギの鈴なりにワクワク

[ 2020年12月28日 07:00 ]

大型の5匹掛けは初めて。ワカサギ釣りの魅力を堪能した山本
Photo By スポニチ

【プレーバック2020】コロナ禍に翻弄(ほんろう)された2020年。“密”を避けて竿を出した。スポニチ釣り面のライター陣が振り返るこの一年。

◎山本有道

 ワカサギ釣りが好き。誰にでも釣れる魚だが、数を伸ばそうと思えば難しい。

 結構、奥が深い釣りで、誘い、仕掛け、手返しのよさ…が要求されるからだ。だいご味は何といっても良型の“鈴なり”。軟らかい竿が思いっ切りしなり「何匹かな?」とワクワクさせてくれる。

 10月初旬の栃木・中禅寺湖。民宿おかじんの岡本季充さんと一緒のボート釣りだった。良型を狙い何回かアンカーを上げ下げしてたどり着いたのは民宿おかじん前。水深は9メートル。ここで念願の鈴なりに出合った。良型らしき当たりがあり「まだまだ」とじっと我慢。リールを巻き始めると重い。7本バリだったが、6本に10センチ級がズラリ。1匹湖上にポトリとなったが、岡本さんが「いい型ばかり。記念写真といきましょう」。これがその一枚。 (スポニチAPC)

◎林悠二

 今シーズン、魚が少ないのか厳しかったキハダ。前半は不発が続き、早々に離脱してテンヤタチウオ、マダコに対象を切り替えた人も多かった。ところが、相模湾の小田原沖で何匹も顔を見せたのが“オダモン”――60キロ超級が出て中盤以降、ファンの間で大いに沸いたモンスターだ。

 この魚の好機となる8~10月は、早くから自宅の引っ越しが決まっていた。キハダに合えないと諦め、7月中に沖縄・久米島へ飛んだ。さすがキハダ天国。パラシュート仕掛けを投入し、120メートルで当たりを待つとズズーン!一気に突っ走るファーストランは80メートル。セカンドランに入られる前に勝負をかけるのが決め手なのだ。しかし、リールを巻いた分だけ引き戻される攻防戦。強烈な引き味はこの釣りならでは。豪快なファイトが10分ほど続いた。水中を大きく旋回する巨体。それが海面を割ってボンと姿を現したのがこれ。オダモンには届かないまでも45キロ(165センチ)は満足の一匹となった。 (スポニチAPC)

◎小林純平

 クロダイファンなら、やはり「年無し」(50センチ以上)のクロダイを釣り上げたいと思っているはず。今年は、春クロ一番で51センチをゲットすることができたが、それ以降は初夏にかけては絶不調に見舞われ、特に地元秋田県の男鹿半島や青森の西海岸ではほとんど釣果は記録していない。

 しかし、この夏に有料開放された秋田港の北防波堤で50センチを釣り上げ、その後は、いつもの調子を回復して順調に釣果を伸ばすことができた。

 土、日曜日、祝日と開放された北防波堤で釣れる魚はマダイやヒラメ、マアジにサバと豊富で、特に家族連れやカップルなどは笑顔が消えることはなかった。

 55センチのクロダイを釣り自己記録を達成した人や、初めて「年無し」をゲットして大興奮した釣り人もおり、終日大勢の釣り人でにぎわっていた。

 年々、釣り場が制限されて少なくなってきているが、安全に安心して楽しめる秋田港の北防波堤。来春の開放が待ち遠しい。(スポニチAPC)

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