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Go To 鹿児島で大興奮バトル 指宿市・錦江湾で〝巨ダイ〟釣ったど~!!!

[ 2020年12月2日 05:30 ]

幸せの重み!?83センチの巨大なマダイを手にし、笑いがとまらない~                              
Photo By 提供写真

 本格的な冬が来る前に釣っておきたいターゲットといえば、やっぱり魚の王様マダイだ。今年、特に大型の回遊が多いという鹿児島県指宿市・錦江湾を目指して空路ひとっ飛び。サオ先が一気に海面へ突き刺さる強烈なアタリで83センチの巨大マダイがヒットし、絶好期の今しか味わえないハイポテンシャルフィールドの魅力を満喫できた。(スポニチAPC・松尾 幸浩) 

 立派なマダイを狙いつつ、食べておいしい大型の強烈な引きを楽しめるなら決して遠くはない!と思い立ち、鹿児島県まで釣行したのは11月中旬。向かった錦江湾は、ほぼ1年中マダイが釣れる好漁場だ。

 ただ、投げ釣りで釣れる浅場の範囲まで乗っ込んでくるのは春と秋。春の上り桜ダイもいいけれど、この時期の下り紅葉ダイは越冬のためにエサを大量に食べて釣り味、食味ともにピークを迎えるのでターゲットとしては最高なのだ。

 そんな豊かなフィールドへの釣行とあって期待に胸を膨らませながら空路、現地へ。鹿児島空港からは車を使い、現地到着は午後3時ごろ。まずは大型マダイに定評がある田良岬の指宿エコキャンプ場の護岸に入った。

 大型を投げ釣りで狙う場合、強い警戒心が薄れる夜釣りがメインとなるので夕マズメからとゆっくり準備。晴天で風も弱く、まだまだ暑くて、海面は波一つないベタナギ。ここは水深が2~3メートルと浅いので、条件としてはかんばしくない。ただ、満潮が午後7時ごろと潮時は最高なので大物を期待できる。

 薄暗くなった5時過ぎからユムシのエサを付けてキャスト。回遊するエリアを探っていく。6時ごろにサオ先ライトが大きく揺れ、まずは幸先よく43センチのヘダイがヒットした。

 満潮に近づくとアタリが連発。ただ、釣れるのは良型ヘダイばかりで連続5匹。結局、10時まで粘ったが期待の大型マダイからのシグナルはなく、潮も引き、アタリが止まったのでいったん撤収。温かい食べ物で英気を養った。

 2回戦は日付の変わった午前2時から。どこに入るか迷ったが、春にいい思いをした指宿シーサイドホテルの北側にある十町の護岸に入る。これが大正解だった。ここは潮の通りが良いヒットゾーンまでが遠く、遠投が有利なのでオモリを35号に替えてフルキャスト。エサ取りも少なく、潮はゆっくりと込み始めてチャンス到来だ。

 まずは45センチのキビレチヌ。魚の活性も高くて期待できそうだったが、それからは全くアタリがなくなった。西風も強くなり、心が折れかけて眠くなってくる。ただ、その後にクライマックスがやってきた!

 一番眠い午前5時ごろ、静寂をぶち破り、ジィーッとリールのQDドラグが悲鳴を上げて逆転する音が響き渡る。「来たぞ!」と、飛びついてバシッと大合わせると、ドスンと凄い重量感が伝わる。とんでもない大物なのは間違いない。

 ゴンゴンと頭を振って抵抗する強烈なファイトでマダイと直感。全身に緊張感が走り、QDドラグを何度も引きだし、硬い投げザオを目いっぱい絞り込む。怪物相手のバトルに興奮が隠せないまま慎重に対応すると想像をはるかに超える大物がドカーンと浮いてきた。

 もう両足はガクガク、心臓はドキドキ。大き過ぎるため玉入れに何度も失敗しながらも何とか玉網に入れた。足下に横たわる巨大なマダイにしばし見とれる。計ると83センチもあり、思わずガッツポーズだ。

 どんでん返しのドラマのようなフィナーレ。海の女神に感謝しつつ、興奮を体に詰め込んだまま納竿した。

<年内いっぱい楽しめる>
 ここのマダイ釣りは年内いっぱい楽しめる。夕方になると浅場に接岸してエサを腹いっぱいに食いまくり、朝になると沖の深場へ帰るのがパターン。だから釣り方はいたってシンプル。仕掛けを回遊するカケアガリに止めながら時々、サオをあおって誘うだけだ。アタリが出たときの注意点は、エサがユムシなので早合わせは禁物。アタリがあればラインを出し、走って向こう合わせでハリ掛かりするまで待つよう心がけたい。

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