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束釣り夢じゃない!秋ベラ入れ食い 新ベラ放流に刺激され旧ベラも活発

[ 2020年11月28日 07:21 ]

快調に釣り続けていた川島さん
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】「実りの秋」だ。ヘラブナ釣り界では「放流の秋」とあって群馬県藤岡市の三名湖では25~30センチ級の新ベラ(養殖ベラ)が放流されて荒食い。これに刺激された旧ベラも餌付いて大爆釣。秋ベラの束釣り(100匹)も可能だ。(スポニチAPC・上田 観水)

 「実りの秋」だ。秋は各地で新ベラ放流が盛ん。大量に放流する三名湖へ釣行した。

 例年は大手張り(別図(2))に仕切り網を張って放流するが「今季は本湖へ4・3トンを放流。(10月20日~29日、3回に分け3・3トン。11月17日1トン)。以後、12~3月までに4トン前後、予定しています」とは三名湖・光月の話だ。

 「放流ベラは回遊路を探れ」とも言われ、ヘチ周り(岸近く)を期待して大土手桟橋(別図(3))中央部に狙いをつけ、18尺竿を使い「コウテン」餌を芯残りさせながらタナを探ると、魚影の反応は浅ダナにある。

 13尺竿いっぱいのタナを同餌へ「GD」餌を追加して、ふくらみとバラける効果を狙うが、ポツリポツリとアピールしてくるのは在来ベラ。釣り方を変え「カルネバ」=ボソタッチ=を上餌に「一発」釣りへ変更すると、バタバタとツ抜け(10匹)だ。 

 同桟橋、一の入り江寄りで「釣り堀でインストライターも務めている」という川島健二さん(53=会社員、加須市)は、15尺竿いっぱいのタナを「底釣り、ライト一撃、深ダナダンゴ」餌を混合してしっとりボソに仕上げ、上ハリス55センチへ角張った餌、下ハリス70センチには丸めた餌を付けて振り込み、オモリがタナに入るとハリスの段差を利用した上餌がバラケ、若干残った下餌にムズッ。へラの動きを竿でコントロールし、逆らう尺ベラの抵抗に有無を言わさず引き抜いて再放流だ。

 朝の活性が昼ごろはタナを激しく変動し始めた。

 「餌は練った粘りでバラケさるのでなく、混ぜ合わせた餌に圧力をかけてバラケる過程で食わせるのです」と川島さんは、魚の動きに合わせた餌使いの重要さとコツを話した。

 「50は超したが100匹には…?」と入れ食いの爆釣だ。

 広い本湖へ放流された新ベラは、深場の浅ダナを回遊しながら大手張りや入り江沖からカケ上がりの底を回遊・荒食いする。タナを下げて巣ごもりに備えて摂餌中の旧ベラと合流するとされ、長竿仕様で巣ごもり途中の冬釣りが楽しめる。

 ◯…例年、仕切り網内に放流されている新ベラは、春に本湖へ解放される大手張りでも、居残り放流ベラの魚影は濃い。土手向きで底釣り、時には長竿仕様の深宙釣りで大釣りが望める。沖向きは決めダナの攻略がお勧め。ボート釣りも中央ロープ(別図(1))など全湖に張られたロープに着船してポイント次第で宙、底釣りなど、好みの釣り方で尺ベラの引きが楽しめる。

 入り江ロープでは底釣りも可能とあって束釣りも夢でない。新ベラ放流期はタナを確定して足止め、釣り込むのがお勧めだ。  
 ▼釣況 三名湖・光月=(電)0274(22)2278。

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