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クロダイ不発も青物で笑顔 イナダ、サワラ 良型GET

[ 2020年11月22日 15:31 ]

イナダやサワラを釣り上げた谷口さん(左)と奥山さん
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】早朝、渡船「マリノス」で通称・新離岸に向かった。船長は「クロダイやマダイはイマイチだが、イナダとサワラが絶好調ですよ」。事前に釣果情報を仕入れていたから、竿ケースにはルアーロッドを仕込んだ。

 天童市の谷口健斗さん(37=会社員)と東根市の奥山博文さん(41=自営)は、久しぶりの酒田港。堤防に上がっても笑顔が絶えない。

 陸地からのやや強い風で、港内向きはちょっと厳しく、釣り座は沖側に決めた。

 水深は12メートル前後と深めだが、タナは3人とも11メートルぐらいに調整した。ただ時季的にもまだ海水温は高いので餌取り対策は最重要である。

 準備したのはオキアミ、マルキユーの練り餌「食い渋りイエロー」と「高集魚レッド」。それに「チヌパワーくわせダンゴ」である。

 だがオキアミと練り餌はタナまで届くことはかなわず、くわせダンゴならタナで安定する。そしてウキがゆっくり消える。クロダイの理想とする当たりの出方である。しかし何回となく同様の当たりは出るものの、いくらロッドをあおっても魚はハリ掛かりはしない。相手は最も厳しいシマダイのようである。

 繰り返すこと数時間、とうとう根負けして休憩。そこで谷口さんがルアーロッドを取り出し、ピンクのメタルジグ30グラムを超遠投してみた。一発で青物がヒット!堤防を行ったり来たり笑顔でのやりとりで50センチのイナダをゲットした。

 すぐに、筆者と奥山さんも同様のタックルで投入、宙層から底近くをゆっくり巻いて探っていると、いきなりガツン!とハリ掛かりして疾走を繰り返す。引き味も強烈だ。この日は、本命のクロダイにはフラれたが良型の青物には大歓迎された。

 【釣り人掲示板】東京湾遊漁船業協同組合(飯島正宏理事長)はこのほど黒メバルの稚魚約1万3000匹を羽田沖浅場周辺海域などに放流した。この放流は、東京港埠頭㈱の委託を受け、同協同組合が放流事業として毎年実施しているもの。組合では毎年メバルとカサゴ、さらにはここ数年カレイも放流している。

 2500匹にタグ打ちを行った。タグ打ちは、その後の追跡調査などで、生育状況などを確認するために行われるもので、今年は「白色」で年号などが記入されている。

 この日、放流のために桟橋に集結した釣り船は3隻。午前9時半には羽田沖に到着。一斉にメバルの稚魚を放流した同協同組合の飯島理事長は「東京湾で激減したメバルはなかなか増えてこない。メバルの棲息環境がまだ整ってきていない、ということもあるかもしれないが、復活を願って今後も放流を続けていきたい。みんなで、豊かな東京湾を守り、育てていくという意識を持ってもらえればうれしい」と話していた。

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