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ベテランの技学び引き抜く 友釣りの輪 11月初旬まで上流でも楽しめる

[ 2020年10月23日 14:24 ]

左から「ベストフレンド」の加藤三男さん、石井さん、大西さん、柚木さん
Photo By スポニチ

 【2020アユ】アユ釣りも終盤。関東や東海地方でも禁漁になった河川が多い中、11月まで友釣りが楽しめるのは静岡県の狩野川。中旬、釣友と共に好釣果を期待して秋雨の後、釣行してみた。(山口渓水)

 共に釣行したメンバーは相模原市の石井良秋さん(64=会社員)、柚木睦さん(84=会社経営)、大西修さん(67=会社員)とトーナメントクラブ「ベストフレンド」のメンバー。上流部の松ケ瀬地区に入釣した。

 前日からの雨も上がり天候は曇り時々晴れ。気温18度、水温18度。水位は平水プラス15センチで秋の友釣りにはやや厳しい状況。しかし石井さんを除くメンバーはしばらくの間、友釣りを楽しめずにいたため、水温、気温上昇を待ちきれずに釣り支度を済ませ午前8時ごろから竿を出した。

 石井さんは狩野川がホームグラウンド。特にこの松ケ瀬地区は得意なポイントで、シーズン中には足しげく通っている。石の配置も熟知するベテラン友釣り師だ。

 瀬、トロ場、チャラ瀬と時間配分を考慮しながらテンポ良くオトリをつないで17~23センチのアユを引き抜く。柚木さんもこの川は昔から長年通い詰めている。オトリの鼻を引かない丁寧な泳がせ釣りでポツポツとまだ若い魚体のアユを静かに引き抜く。

 狩野川の攻略法を聞くと(1)水温が低く、追いの鈍い早朝の時間帯は掛けバリもチラシを多用する(2)ここぞと思うポイントではしっかり止めて待つ「止め待ち」の釣りを(3)チャラ瀬などではアプローチを静かにしてアユを散らさない工夫をしつつ、ごく自然にオトリを泳がせ追いを待つ。

 そして追いが活発になる昼近くには掛けバリも4本イカリを多用し広くポイントを探り数を稼ぐそうだ。

 大西さんはここ松ケ瀬は初めての釣行ポイント。探りながらポツポツとアユを引き抜き、秋釣りを楽しんでいた。

 筆者はすいているポイントで皆が敬遠する釣りづらい竿抜けポイントを重点的に狙った。例えば松ケ瀬のつり橋の前後や分流橋の前後の左岸側、沈床ブロック周りなどを丹念に探って元気の良い若アユをゲットした。

 昼食は情報交換の場となった。

 午後は水温が少し上昇しポイントも広がった。やや強い瀬やトロ場、浅めのチャラ瀬などでもよくオトリを追い、各自17~23センチのアユをツ抜け(10匹以上)して、十分に秋のアユ釣りを楽しみ午後3時過ぎに納竿した。

 釣れたアユはまだまだ若く魚体も白くサビもない。天候が落ち着けば11月初旬まで上流部でも友釣りが楽しめそうだ。

 ▼タックル ロッド9メートル前後、天糸は東レ「トヨフロンスーパーLハード」0・6~0・8号。水中糸はナイロンなら同「将鱗渓流スーパーエクセル」0・2~0・4号。フロロなら同「釣聖」0・2~0・4号。ハリは7号の4本イカリ。

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