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マダラ腹パン10キロ

[ 2020年10月17日 07:07 ]

小野さんは腹パンの10キロ級だ
Photo By スポニチ

【菅野順也の釣り巡礼】今年もやってきたこの季節。朝晩が冷え込むと食卓の中心には鍋だ!白子も期待ができ、釣り人ならではのぜいたくざんまいはマダラ。旬の鍋ネタ求めて宮城県歌津沖に繰り出した。 (スポニチAPC・菅野 順也)

 「穏やかな根から荒い根まで、ポイントは豊富です。今日も水深200メートル前後の実績が高い所から回りますよ。海底にオモリがたまにトントンする位置でお願いします」と清重丸・小山清孝船長のアナウンスで釣りを開始した。

 投入はトモ(船の後方)からミヨシ(前方)にかけて順番がルール。イカやサンマの切り身を餌にして、胴突仕掛けを使用。1投目のポイントは潮の流れが速く、底取りが困難なほどだった。

 小型のマダラが船中数匹上がったが、小山船長は早々に移動を判断。次の根では比較的ゆっくりとした流れで、大型の本命が食ってきた。

 最上郡・桜本勇美夫さん(52=林業)は「毎年この時季を待ちかねて釣行しています。多点掛けで浮いてくるのが一番の魅力ですね」と6キロ級を釣り上げた。

 続いて桜本さんと同行の同・小野拓也さん(53=同)の竿が胴まで大きく曲がった。「私の地元ではこの魚が特別なごちそうです。塩タラで保存して、正月に焼いて食べますよ」と10キロ級の特大を釣り上げた。

 単発が先行したこの日、小山船長は数を伸ばすべく少々荒い根へ船を移動。

 「今度の場所は根掛かりする可能性もあります。当たりが強く来たら、すぐに電動リールのスイッチをオンですよ。欲張ってはダメです」とアナウンス。「ガツガツ!」「ゴンゴン!」。着底と同時にほとんどの竿に強い当たりが来てすぐに巻き上げを開始。追い食いを待たずとも2点、3点と白い腹が連なってきた。根掛かり防止の目的で、6本から4本バリに変更した私は、中型マダラ2匹と特大ドンコ2匹がヒットでラスト流しとなった。釣りとしては外道でも、鮮度抜群なドンコの肝たたきは絶品だ。当日の竿頭はマダラ13匹の釣果。私も8匹釣ることができ、白子の入ったオスも確認。秋の鍋ネタ狩りは大成功となった。

◆わが家のタラ鍋はこれ!
 鍋の味付けと具材は各家庭で千差万別。鮮度抜群なマダラは、だしは昆布だけの水炊きが我が家の定番だ。畑で育てた白菜と共にさっと煮て、ポン酢じょう油を付けていただく。刻んだ小ネギとゆずコショウを薬味にするのがおすすめ。極めつきは、その鍋で同時に食べる白子のしゃぶしゃぶだ。マダラの身は生だと煮崩れするので、あらかじめ塩でシメるのをお忘れなく。

▼当日使用のタックル ハリ=がまかつ「がま深海」22号、幹糸=ヤマトヨテグス「フロロハリス」14号、ハリス=同10号、タコベイト=下田漁具「ヤコウクラゲ」5号各色。サルカン=同「ストロング親子1×2」。

▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、歌津・清重丸=(電)0226(36)3257。出船は午前5時。乗合1万2000円。要予約。

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