ヤミの中に浮かんだニジ 日も暮れたラストチャンスに58センチヒット

[ 2020年10月10日 14:58 ]

筆者はあたりが暗くなる中で60センチを釣ることができた    
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 【釣遊録】渓流禁漁間際に選んだのはフライフィッシングでした。川で見た大物が頭の中から離れなかったからです。

 先月27日、東京海洋大卒業生の小林弓彦さんと一緒に山梨・桂川に出掛けました。

 私が選んだタックルはロッドがビジョンカルト904(9フィート4番)、リールはダイワ「アルトモア200D」、ラインはWF4フィート、リーダーはティムコ3X9フィート。これを先端50センチカットして、ティムコフロロステルス4X(約1号)を1メートル継ぎ足しました。

 午前中はいろんな場所でウエットフライを流しながら釣りをして何匹か小型のニジマスを釣りました。大型のヤマメもライズしていましたが、ヒットしませんでした。

 そして夕刻、午後4時半を過ぎた頃、目を付けておいたポイントへ少し離れて入りました。しばらくすると、バシャッという魚のジャンプの音が聞こえました。下流を見ると小林さんのロッドが曲がっています。「掛かったの?」と声を掛けながら大型ネットを手に取り駆け寄るとロッドが曲がり大きなニジマスがヒットしていました。

 彼は「魚を見つけてフライを投げたら一発で掛かりました。こんなに大きなマスをは初めて。野生魚はめちゃ引きますね」と緊張気味でした。

 5分ぐらい掛けてゆっくりファイトし、私が差し出したネットに収まりました。56センチありました。フライは我が家の愛犬・ヤマトの毛を使ったクリムシのようなヤマゲフライでした。小林さんを称えると同時に、これで私のチャンスはなくなったかと諦めていたら、リリースした後「あの魚とあと2匹一緒に泳いでました。デカかったです」と小林さんが教えてくれたのでやる気が出てラストワンチャンスに懸けることに。しかし目の前の淵には小林さんの魚のファイトで魚が驚いたためか、一切魚影がありませんでした。

 それから待つこと30分。既に暗くなり始めましたが、イーズグリーンの偏光グラス「サイトマスター」を掛けていたので、川の中は見えました。偏光グラスも大切ですね。すると下流から、黒い影が2つ現れました。心臓バクバクです。私の射程に入ったので、同じくヤマゲフライを投げ込んだら目の前までフライに接近するも食べずに反転。しかしその魚は水面に浮いている何かに突然ライズしました。もう水面が暗いので何を食べているのか分かりませんでした。辺りはどんどん暗くなります。焦る私。そしてついにヒット。暗くなった水面に影だけ見えるライズしている場所に投げた時、バシャッて水しぶきの音が上がったのでフライに出たと信じて合わせを入れるとロッドが重くなり、リールがキュイーンと逆転しました。20メートルほど走ったでしょうか?4回ほどジャンプしたのは覚えてます。

 小林さんがネットに入れてくれてホッとしました。このニジマスは58センチで胴回りが37センチもあるグラマラスなナイスバディーでした。フライはヤマゲで巻いたドライフライでした。2匹ともラバーネットですくい丁寧にリリースしたので来春は60センチオーバーになっているかもしれません。
(東京海洋大学客員教授)

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