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カッタクリ五目で食卓は大にぎわい 超絶好調イサキにカサゴやアカヤガラまで!おいしい魚が続々

[ 2020年10月8日 07:43 ]

佐田さんに珍魚・アカヤガラが
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】イチョウの実を拾う姿に秋を感じるが、今年もスーパーではサンマが高くて手が出ない。であれば、秋のおいしい魚たちを釣りまくろう!千葉県洲ノ崎・佐衛美丸では、今年も伝統のカッタクリ五目が開幕!(国友博文)

 カッタクリからスタートして、ウイリーシャクリにリレーするぜいたくコースが魅力。釣れる魚はカンパチをはじめ高級魚ぞろいで大にぎわい。名物のイサキはお土産確率No・1の優等生である。

 まずは、カッタクリの道具を準備すると早川忠信船長はポイントの平砂浦沖にかじを向ける。トビウオのエールを受けると「水深25メートルです。オモリが着底したら海面までグングンとルアーのように巻き上げてください」と合図。ファーストヒットは木更津市の佐田雄希さん(27=会社員)。貸し道具で強い当たりを楽しむと棒のような赤い魚「アカヤガラ」が顔を出す。

 「船長に言われて慌ててバケをふやかしました。こんな魚生まれて初めて見ました。食べられるんですか?」と笑顔が朝日に輝く。

 テンポ良く10メートルほどシャクり上げると引っ張り返すような当たりだ!「あれかな?」。海面には想像通りにあの珍魚が顔を出す。

 右舷トモでは館山市・桐谷真澄さん(40=会社員)が良型カサゴを釣り上げる。「船長宅の改築工事で知り合いました。次のイサキ釣りが楽しみです」

 竿カッタクリをしばらく楽しむと、お次は連日超絶好調のおいしいイサキ五目にチェンジする。黄色いFL60号のビシと仕掛けを替えればOK。「浅いところをやります。水深14メートルです。9メートルで待ってください」の合図と同時に当たりが連発する。

 「当たりがあったら少し待ってくださいね」。船長の言いつけを守れば、一荷にトリプルと噂通りの凄い光景だ。「おっとっとー」と青物のようなしびれる引きには40センチ級が竿を強烈に曲げる。

 左舷では紅一点、和光市・八木弘美さん(52=会社員)が慣れた手さばきで次々に良型イサキを抜き上げる。

 「イサキが本命です。ザク切りしたイサキを白味噌とネギでナメロウにするのが楽しみです」。日本酒との相性は抜群だろう。

 カッタクリの楽しさと気持ちいいイサキの強い引きを存分に味わってお開きとなった。

 「本命のカンパチはこれからです!」と船長も太鼓判を押す。

 ◯…カッタクリの「カニバケ」は、研究を重ねて仕上げられた船宿オリジナルが絶対にお薦め!バケの良しあしで魚の反応が全く違う。そしてそのバケを生きた魚のように動かし、食い気を誘うシャクリが肝となるのだ。竿はバケを動かし、操作しやすい胴のしっかりした7:3調子がオススメ。

 ◯…アカヤガラは「超」がつく高級魚。見た目は赤い棒状で、「白身の王様」と言っても過言ではない。刺し身、塩焼き、煮付け、骨は潮(うしお)汁などシンプルな料理でうまさを堪能できる。

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