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“聖地”で65センチヒットしマス

[ 2020年9月27日 06:59 ]

早朝、中禅寺湖初挑戦の2匹目で61センチを釣った三上さん
Photo By スポニチ

 【釣遊録】「マスの聖地」と呼ばれる栃木県日光・中禅寺湖に行ってきました。19日今季は終了。その日は土曜日なのでとても混みそうだと判断し、18日に釣行を決断。湖畔(こはん)の民宿おかじんに前泊しました。

 中禅寺湖初挑戦の東京海洋大卒業生、三上隼平さんと一緒です。狙いはレイクとブラウントラウト。岸から届かない沖合にいる魚をボートから狙うのです。私には別に試してみたいこともありました。午前5時釣り開始。そんな心配はよそに、すぐに中禅寺湖の定番スプーン「MTレイクス」にヒットしました。そして昨年、家内が爆釣したジャッカルのカットバックスプーンにも。これには驚きました。

 三上さんは2匹目で61センチを釣り、とても喜んでいました。私の大好きなタングステンルアーの「ラスパティーン」を使うと、これにもヒットしました。この時のロッドは試してみたかった「鱒(ます)レンジャー」です。このロッドはソリッドグラスのウルトラライト。渓流でヤマメなどを釣るロッドですが、中禅寺レークトラウトに試してみたかったのです。リールはABU「カーディナル4」。ラインはサンライン「シグロン」PE0・8号。リーダーは同「FCスナイパー」12ポンドでした。

 ロッドは軟らかいけれど、グラスなので折れません。50センチぐらいのサイズでもロッド全体がひん曲がり、リールから心地よいドラグの音が響きました。超大型がヒットしたら大変ですが、そう簡単には釣れないことも分かってましたので、これで遊ぶことにしました。10匹以上ヒットし、8匹釣ったところで朝8時の朝食に戻りました。

 朝食後は風が強くなり、一時休憩。11時半ごろからまた出船しました。今度は風の弱い山側に行き、ブラウンを狙いました。ブラウンは急深のポイントでワカサギの群れについていると聞いていたので、まずは魚探でワカサギの群れを探すことに。見つけてジグを落とし込むと次々にヒットしたのはいいのですが、これが全てレイクでした。しかもブラウンがいるような浅い場所でした。

 そういえば休憩中、立ち寄った「白樺物産」というお土産店を営む私の中禅寺師匠、岩崎一志さんが「中禅寺はレイクの湖になっちゃった。ワカサギや、放流したヒメマス稚魚を食いまくって増え過ぎた。ちょっと間引かないと大きくなれない。最近1メートルオーバーが釣れないのも数が多過ぎるからだろう」と言っていたのを思い出しました。

 レイクは外来魚ですが、日本ではここにしかいない魚で、イトウに並ぶ1メートルオーバーになるサケ科魚類です。私たちにすれば1メートルなくても十分なのですが、歴史を見てきた人にはそう映るのでしょう。近年、ヒメマスが不良なのもレイクに食べられているからと思う人も多いそうです。ワカサギの群れについている魚は、昨年同様にルアーは何でも良いと思うほどにヒットしてきました。ここでは65センチが私にヒットしました。

 数が多過ぎて大きくなれないのではと言われる中禅寺湖のレイクは来年も楽しみです。今年のマス類は既に禁漁になりましたが、これからは紅葉の中でのワカサギ釣りが楽しめます。GoToも東京解除になりますので、ぜひ宿泊でお出掛けください。(東京海洋大学客員教授)

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