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清く かぐわしく 美しく “ツ抜け”出た!!10・14まで友釣りオンリーでOK

[ 2020年9月19日 13:57 ]

道志川のアユは魚体が美しく香りも高い
Photo By スポニチ

 【2020アユ】秋の声とともにアユ釣りの季節も最終章。山梨県道志川では成熟した魚が活発にオトリを追う。香りも高く食べてもおいしい。(山口 渓水)

 今シーズンはスロースタートで釣り人もまばらだった道志川下流此の間、大川原地区だが8月下旬ごろからアユも成長し追いも活発化。釣り場が活気づいてきた。

 漁協の成魚放流も数回あり、今まであまりオトリを追わなかったアユも放流された成魚に刺激され、縄張り争いに参戦。釣況は上向いてきた。またこの時季から上流部の奥道志川のアユも落ちに入り、魚影は濃くなるのが例年のパターンだ。

 釣れるアユのサイズは17~24センチまでで引きも強烈だ

 14日に釣行。この川に足しげく通う2人の釣り人に出会った。

 1人は相模原市の柚木睦さん(84)。市内で会社を経営し、関東、東海地区を中心に釣り歩いているそうだ。もう1人は同市の大西修さん(67=会社員)。2人は毎年、9月から禁漁の10月14日まで、休日はたっぷりここでアユ釣りを楽しんでいるという。 理由はいくつかある。水の清れつなこと、釣れるアユが美形であること、かぐわしいこと、そして足場も良いことなどで「仲間と共に楽しくのんびり釣れるのがうれしい」と話した。

 そう言いながらも釣り場に立てば柚木さんはベテランらしい竿さばきで繊細で緻密な釣りを展開する。一方で大西さんは自分の釣りに徹し、コツコツと釣果を重ねる。

 昼食を挟みたっぷりと此の間沢キャンプ場前のエリアで釣りを楽しみ2人とも“ツ抜け(10匹以上)”し、スイカの香りのするアユの釣果に笑みがこぼれた。

 これからのシーズンはアユの魚体が成熟し、オスは白子をメスは徐々に抱卵し、警戒心が強くなる。マメに静かに釣るのが釣果を伸ばすコツである。出水のない限り例年なら10月14日まで友釣りオンリーで楽しめる。

 ロッドは8~9メートル、天糸は東レ「トヨフロンスーパーLハード」0・6号、水中糸は同「将鱗渓流スーパーエクセル」0・25~0・4号を使用した。ハリは7号4本イカリ。

 ▼釣況 両国屋=(電)042(787)2023。

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