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シロギズ入れ食いラッシュ 広範囲に誘うといきなりギュギューン

[ 2020年9月2日 16:38 ]

快調に飛ばす田中さん(左)と小林さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】東京湾のシロギスが面白い。そのスマートな姿から“海のプリンス”として人気の魚。竿先を引ったくるような鋭い当たりと引きにハマる人も多い。簡単そうに思えて、これで意外と奥が深いのも特徴だ。餌付け一つで釣果倍増!?さて、どう狙う。(スポニチAPC・林悠二)

 相模湾のシロギスは自主禁漁に入ったが、ここ東京湾は周年楽しめるのが特徴だ。産卵を前に食いも活発化しているが、終日食うわけではない。潮通しが良い時は食っても、潮が止まると当たりが激減する。

 14人が乗船した第12鴨下丸。全員を前に竿を手にした鴨下芳徳船長が、熱~い必釣レクチャー。

 八景沖の20メートルダチで開始だ。竿下でも食うが、少し投げて広範囲に誘うと数が伸びると船長。潮の効きが良く、キスはすぐに食ってきた。18センチ級の一荷だ。2投目も着底後、ゆっくりと2~3メートル巻いたところで早くもギュギューン! 

 周りも次々とパールピンクを抜き上げている。いきなり入れ食い!「当たりのあるうちに手返し良く釣ってよ」(船長)。

 左舷のミヨシ寄りでは2人が快調に飛ばしている。開始から2時間半で31匹上げていたのは横須賀市の小林篤さん(35=会社員)。「当たりが明確で面白い。あ、また来た」と、リーリングに入ってる。同僚で相模原市の田中徹さん(41)も隣で取り込みにに大わらわ。右舷では横浜市の滝沢麗子さん(48=会社員)が胴突仕掛けで2連発。「キスは2回目。強い当たりが好き」。高校3年の細野凌生(りお)君はヒレがカラフルなホウボウを釣り上げご機嫌だ。

 「当たりが減ったら、投げて広範囲に狙ってよ」――潮が止まり渋ったが、船長のアドバイスでクリア。この日、竿頭は小林さんの50匹、筆者48匹。シロギスは今、抱卵中。サイズは15~22センチとまちまちだが、18センチ以上の良型は全て胴が膨らみ卵を抱えていた。

 ◎決め手

 ▼餌付け 青イソメを使うが、ハリの軸に沿って一直線に掛けること。ハリを頭部から刺し、ハリ先からのタラシは3センチ前後。キスは良型が多いので、小さいイソメは使わない。餌持ちの良い頭部は切り捨てない。餌持ちが良く続けて2、3匹釣れることも。

 ▼仕掛け 胴突と片天で狙うが、鴨下船長は片天を推す。胴突は1本バリ、片天は2本バリ仕掛け。食いが良い時は一荷が多発して釣果が伸びるから。ただし合わせが遅れると、1匹がハリを2本のむことも。

 ▼合わせ 当たり即、合わせを入れる。竿先が3~4センチ幅で振れたと同時に鋭く合わせを入れる。合わせが遅れるとハリをのまれ、外すのに手間取る。早合わせすればハリがキスの口元に掛かり効率がアップする。

 ▼広範囲に探る 潮通しの良い時は竿下でも十分釣れる。だが、食いが渋ったら投げること。前方に10~20メートル投げて広範囲に探ると食うことてきめん。

 餌付け、合わせ、広範囲狙い――これが名人への近道となる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。乗合は午前7時半出船、料金は餌付き7500円。女性、中学生以下4000円。予約制。他にタチウオ船あり。

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